好きって言ってみなよ?

葉月カイト

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夏休み

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「熱出てきたね」



あのあと。
晶くんはリビングのソファーで寝てしまった。





「全く、無茶しちゃって」



そして晶くんを抱き上げてベッドで寝かせることにした。



「んー」



そして夜6時すぎ。




「起こしちゃった?」
「何してんの?」
「え?晶くんの寝顔を見てた」
「はぁ?何でわざわざ見るんだよ」
「いいじゃない?寝顔見られるの嫌?」
「あのさ、寝顔見られて嬉しい奴なんかいないって」
「お腹すいたでしょ?ご飯食べようか?」
「んー」
「……起きれる?」
「大丈夫」
「そう?」
「着替えたらすぐ行くから」
「わかった早くおいで」



さてと仕上げちゃいますか。



「何?」
「ケガしてるからもう少しかかるかなって思ってたのに」
「あのさ別にそこまでケガひどくないけど?」



多分痛み止めが効いてるんだろうね。
全く痛くないみたい。



「ならいいんだけど。はいできたよ」
「ん。いただきます」



ホント全く痛くないんだね。
残念ー。
食べさせたかったのに。



「なんだよ」
「何でもないよ」
「ごちそうさま」
「もう、いいの?」
「あぁ。俺は寝るから」
「早すぎない?」
「別にいいだろう?」



晶くん、あれでごまかしてるつもりかな?
俺にはごまかせてないんだけどね。



「やっぱり」
「え?」
「熱あるならあるって言えばいいのに」



さっきから顔赤いからもしかしてとは思ってたんだけど。



「いちいち言わなくてもいいだろう?」
「まぁいいや。寝る前に薬」
「……」
「毎回毎回、薬飲む度に嫌そうな顔しないでよ」
「仕方ないだろう」
「そんなに薬が嫌なら俺が口うつ……」
「いい!」



そんなに口移し嫌かな?



「思いっきり否定しなくても……」
「別にいいだろう?じゃあ寝るから……」
「わかった。じゃあお休み」



口移しの時いつもいたずらするのが原因かな?



そして夏休みの登校日。



「じゃあ晶くんは大人しく休んでてね」
「わかったから早くいけば?」

晶くんは熱が下がらず休むことになった。




晶くんを1人にはしたくないけど仕方ない。
さっさと仕事終わらせて帰らなきゃね。
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