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夏休み
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「うんー」
数学マジわけわかんねー。
瑠衣さんの授業わかりやすいんだけど。
俺には数学は難しすぎる。
「教えてあげようか?」
「いい!」
瑠衣さんが言ったくせに教えるってなんだよ!!
『今年は数学俺に頼らないで頑張ってごらん?できたらご褒美あげるよ』
昨日の夜、瑠衣さんはそう言ってきたんだよ。
どういうつもりかは知らない。
「わからないなら教えてあげるから」
「わからないなら兄さんとかに聞く」
「えぇー」
「なんだよ。瑠衣さんが言ったんだろう?」
「そうだけど……」
「なら邪魔すんなよ」
瑠衣さんは何か言いたそうな顔してたけど、知らないふりして課題を続けた。
「そういや今年は合同合宿はなしなんだってな?」
「蓮也くんから聞いた?」
「あぁ……」
「明日言おうと思ったのに……」
昨日、蓮也から電話がきてそう言ってた。
「……しないからな」
「えぇー!?」
「……」
最近の瑠衣さんは昼間だろうと関係なく求めてくる。
「あ、怒らないでよ」
「で、あんたは暇なのか?」
「俺は晶くんを構うので忙しいー」
「俺的にはウザイ」
暇だからって俺に構うなよ。
「お昼何がいい?」
「んー?そばがいい」
「わかった。じゃあ買い物に行ってくるね」
「あぁ……」
そう言って瑠衣さんは買い物に出かけた。
「もしもし、兄さん?」
『晶?どうした?』
「あのさ……」
俺は瑠衣さんが出かけたすきに兄さんから数学を教わることにした。
「たっだいまー」
「で、ここにこれを代入して……」
兄さんに数学を教わってると瑠衣さんが帰ってきた。
「……晶くん?何、とおるに教えて貰ってるの?」
「何で?別にいいだろう?あんたから教えてもらわないでって言ってたじゃないか」
「とおるに教わるくらいなら……」
「なんだよ。自分で言った癖に」
「言ったけど……」
「晶。あとは瑠衣に教えてもらえ。じゃあな」
そう言って兄さんは帰っていく。
「そばできたよ」
「ざるそばじゃないの?」
「冷たいものばかりじゃ晶くんお腹壊しちゃうしでしょ?」
確かにそうだけど。
今日はざるそばがよかった。
「いただきます」
「あれ?これって」
「長芋だよ?美味しいでしょ?」
「うん。美味い」
瑠衣さんは俺の好みをよくわかっている。
1年近く一緒に暮らしていたんだから当たり前か。
数学マジわけわかんねー。
瑠衣さんの授業わかりやすいんだけど。
俺には数学は難しすぎる。
「教えてあげようか?」
「いい!」
瑠衣さんが言ったくせに教えるってなんだよ!!
『今年は数学俺に頼らないで頑張ってごらん?できたらご褒美あげるよ』
昨日の夜、瑠衣さんはそう言ってきたんだよ。
どういうつもりかは知らない。
「わからないなら教えてあげるから」
「わからないなら兄さんとかに聞く」
「えぇー」
「なんだよ。瑠衣さんが言ったんだろう?」
「そうだけど……」
「なら邪魔すんなよ」
瑠衣さんは何か言いたそうな顔してたけど、知らないふりして課題を続けた。
「そういや今年は合同合宿はなしなんだってな?」
「蓮也くんから聞いた?」
「あぁ……」
「明日言おうと思ったのに……」
昨日、蓮也から電話がきてそう言ってた。
「……しないからな」
「えぇー!?」
「……」
最近の瑠衣さんは昼間だろうと関係なく求めてくる。
「あ、怒らないでよ」
「で、あんたは暇なのか?」
「俺は晶くんを構うので忙しいー」
「俺的にはウザイ」
暇だからって俺に構うなよ。
「お昼何がいい?」
「んー?そばがいい」
「わかった。じゃあ買い物に行ってくるね」
「あぁ……」
そう言って瑠衣さんは買い物に出かけた。
「もしもし、兄さん?」
『晶?どうした?』
「あのさ……」
俺は瑠衣さんが出かけたすきに兄さんから数学を教わることにした。
「たっだいまー」
「で、ここにこれを代入して……」
兄さんに数学を教わってると瑠衣さんが帰ってきた。
「……晶くん?何、とおるに教えて貰ってるの?」
「何で?別にいいだろう?あんたから教えてもらわないでって言ってたじゃないか」
「とおるに教わるくらいなら……」
「なんだよ。自分で言った癖に」
「言ったけど……」
「晶。あとは瑠衣に教えてもらえ。じゃあな」
そう言って兄さんは帰っていく。
「そばできたよ」
「ざるそばじゃないの?」
「冷たいものばかりじゃ晶くんお腹壊しちゃうしでしょ?」
確かにそうだけど。
今日はざるそばがよかった。
「いただきます」
「あれ?これって」
「長芋だよ?美味しいでしょ?」
「うん。美味い」
瑠衣さんは俺の好みをよくわかっている。
1年近く一緒に暮らしていたんだから当たり前か。
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