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時期外れの転校生
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なんとなくダルいなとは思っていたんだよな。
「失礼します。晶様」
「佐伯?どうしたんだ?」
「……晶様、少し休まれては?」
こいつも瑠衣さん同様こういうことがうるさい。
特に俺がちょっとダルそうにしていると休めって。
「平気だ」
ホント、俺の周りにはお節介な奴らばかり。
それからもダルさがなかなか取れなかった。
「晶様。あとは我々にまかせて休まれて下さい」
ちょっと強い口調で言われた。
普段はそうでもないんだけどな。
ヤバイな。
頭が痛い。
************
なんだ?
誰か俺を抱き上げてる??
「あ、起きた?」
「何で……」
「晶くんが、熱出しちゃったって佐伯さんから連絡きたからね」
「あっそ……」
「全く。もうすぐ夏休みなのに……」
小言言いに来たのか?
やべぇー。
頭がふらつく。
「まだ熱あるから寝てなよ」
「……」
「どうしたの?あ、添い寝して欲しい?」
「んなこと思ってないし」
「ホントにぃ?」
「そう言ってるだろう?」
ホントはそばにいてほしい。
瑠衣さんに手を握ってて欲しいんだ。
「じゃあ、ご飯食べた?」
「いらない」
いらないって言うと瑠衣さんはいつも怒るんだよな。
けど。
今何か食べたら絶対吐く。
「相当具合悪いみたいだね。仕方ないね、少し寝てなよ」
そう瑠衣さんが言ってきた。
そして。
そのまま寝た。
「39度」
翌朝。
熱計るけど全く下がっていなかった。
「頭痛くない?」
「大丈夫だから」
そういうと瑠衣さんはため息を吐いた。
「じゃあ大人しく寝てるんだよ?」
「わかってる」
「具合悪い時は連絡してきてね」
「それはやめとく」
「そう。じゃあ行ってくるね」
瑠衣さんは俺の彼氏でもないんだから。
わがままなんか言えるわけないじゃん。
瑠衣さんに仕事休んでそばにいて欲しい。
そんなわがままが言えるわけ……………。
ないんだから……。
「失礼します。晶様」
「佐伯?どうしたんだ?」
「……晶様、少し休まれては?」
こいつも瑠衣さん同様こういうことがうるさい。
特に俺がちょっとダルそうにしていると休めって。
「平気だ」
ホント、俺の周りにはお節介な奴らばかり。
それからもダルさがなかなか取れなかった。
「晶様。あとは我々にまかせて休まれて下さい」
ちょっと強い口調で言われた。
普段はそうでもないんだけどな。
ヤバイな。
頭が痛い。
************
なんだ?
誰か俺を抱き上げてる??
「あ、起きた?」
「何で……」
「晶くんが、熱出しちゃったって佐伯さんから連絡きたからね」
「あっそ……」
「全く。もうすぐ夏休みなのに……」
小言言いに来たのか?
やべぇー。
頭がふらつく。
「まだ熱あるから寝てなよ」
「……」
「どうしたの?あ、添い寝して欲しい?」
「んなこと思ってないし」
「ホントにぃ?」
「そう言ってるだろう?」
ホントはそばにいてほしい。
瑠衣さんに手を握ってて欲しいんだ。
「じゃあ、ご飯食べた?」
「いらない」
いらないって言うと瑠衣さんはいつも怒るんだよな。
けど。
今何か食べたら絶対吐く。
「相当具合悪いみたいだね。仕方ないね、少し寝てなよ」
そう瑠衣さんが言ってきた。
そして。
そのまま寝た。
「39度」
翌朝。
熱計るけど全く下がっていなかった。
「頭痛くない?」
「大丈夫だから」
そういうと瑠衣さんはため息を吐いた。
「じゃあ大人しく寝てるんだよ?」
「わかってる」
「具合悪い時は連絡してきてね」
「それはやめとく」
「そう。じゃあ行ってくるね」
瑠衣さんは俺の彼氏でもないんだから。
わがままなんか言えるわけないじゃん。
瑠衣さんに仕事休んでそばにいて欲しい。
そんなわがままが言えるわけ……………。
ないんだから……。
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