好きって言ってみなよ？

新学期

4

「はぁ……」



いいな。
沙希は晶くんと一緒に入れて。
俺は理由がないと学校では一緒にいれないからね。
でも。
他の先生たちには俺が晶くんを気に入っているのがバレバレみたいだしね。
なんとか学年主任を説得して晶くんの担任になったんだし。





「晶くん……」
「何だ？」
「い、いたの？」
「いたのじゃねぇよ！なんか焦ってない？あーその今度の日曜日」
「え？」
「だから、瑠衣さんもゲーセン行きたいんだろう？なら日曜日付き合ってやるよ」



ゲーセンに行きたいんじゃなくて晶くんと遊びに行きたいんだよ。




「約束ね」
「あぁ。じゃあ帰る」
「気をつけてね」



それだけ言うと晶くんは帰っていった。
何て言うか……、晶くんて。



「まさか、わざわざ言いに？ホント、晶くんは可愛いなぁー」


なんであんなに可愛いんだろう？
とおるが晶くんを可愛がってるのがよくわかるし。
あれはあれで晶くんをかなり可愛がってるし。



でも日曜日楽しみだな。