340 / 585
春休み
4
しおりを挟む
「兄ちゃん!」
「まこ?」
「開けてー」
いきなりどうしたんだ?
「どうしたんだ?」
「遊びにきちゃった」
「あがれよ。あ、瑠衣さん仕事でいないけど……」
「そうなんだ?瑠衣さんて何してるの?」
「言ってなかったか?あの人はうちの高校の数学教師なんだよ」
「え……」
瑠衣さんは教師ってイメージじゃないよな。
「まぁ、まこの言いたいことはわからなくもないけどな」
「でも、瑠衣さんが教師ってわかるかも。だって瑠衣さんってなんだかんだ言いながら兄ちゃんの面倒見てるし。ね、瑠衣さんとのセックスそんなにいいの?」
「は?」
まこの奴何聞いてくるんだ?
「兄ちゃん。さっちゃんのこと本気で好きだったじゃない?そのさっちゃんとの婚約を解消するから」
「仕方ねぇだろう?俺も何であんな意地悪な奴好きなんだって思うくらいだしな」
俺だって沙希ちゃんが好きだった。
沙希ちゃんと結婚するつもりだったし。
「沙希ちゃんに俺が残酷なことしてる自覚はある。けど、沙希ちゃんをほっとけない」
「兄ちゃん……、ごめん」
「まこも沙希ちゃん好きだったからな」
「えっき、気づいてっ!?」
「気づいてる。お前自覚なしかよ?俺が沙希ちゃんといるとお前凄い顔してただろう?」
「恥ずかしい」
「あ、瑠衣さんにメールしとくか」
「何で?」
「あのな!ここは瑠衣さんのマンションなの!」
まこの奴、そういう常識はないんだよな。
そして夕方。
「ただいまー」
「おかえり」
「瑠衣さん!お邪魔してます」
「でもさ、真くん、堂々とうろついて大丈夫?」
「平気!如月真はこの世にいないし」
「……真は晶くんと正反対だよね?」
「それよく言われてた」
「兄ちゃんはがさつで慎重派。ぼくはおおざっぱて」
何だよ?
いきなり笑い出して変な奴。
「瑠衣さん?」
「まこほっとけ。まこ、今日どうするんだ?」
「うん。泊まっちゃダメかな?」
「じゃあ泊まっていけよ」
「兄ちゃん、勝手に決めちゃダメじゃない」
「真くんいいんだよ。遠慮しないで泊まっていって」
瑠衣さんがそういうとまこはめちゃくちゃ嬉しそうだった。
「まこ?」
「開けてー」
いきなりどうしたんだ?
「どうしたんだ?」
「遊びにきちゃった」
「あがれよ。あ、瑠衣さん仕事でいないけど……」
「そうなんだ?瑠衣さんて何してるの?」
「言ってなかったか?あの人はうちの高校の数学教師なんだよ」
「え……」
瑠衣さんは教師ってイメージじゃないよな。
「まぁ、まこの言いたいことはわからなくもないけどな」
「でも、瑠衣さんが教師ってわかるかも。だって瑠衣さんってなんだかんだ言いながら兄ちゃんの面倒見てるし。ね、瑠衣さんとのセックスそんなにいいの?」
「は?」
まこの奴何聞いてくるんだ?
「兄ちゃん。さっちゃんのこと本気で好きだったじゃない?そのさっちゃんとの婚約を解消するから」
「仕方ねぇだろう?俺も何であんな意地悪な奴好きなんだって思うくらいだしな」
俺だって沙希ちゃんが好きだった。
沙希ちゃんと結婚するつもりだったし。
「沙希ちゃんに俺が残酷なことしてる自覚はある。けど、沙希ちゃんをほっとけない」
「兄ちゃん……、ごめん」
「まこも沙希ちゃん好きだったからな」
「えっき、気づいてっ!?」
「気づいてる。お前自覚なしかよ?俺が沙希ちゃんといるとお前凄い顔してただろう?」
「恥ずかしい」
「あ、瑠衣さんにメールしとくか」
「何で?」
「あのな!ここは瑠衣さんのマンションなの!」
まこの奴、そういう常識はないんだよな。
そして夕方。
「ただいまー」
「おかえり」
「瑠衣さん!お邪魔してます」
「でもさ、真くん、堂々とうろついて大丈夫?」
「平気!如月真はこの世にいないし」
「……真は晶くんと正反対だよね?」
「それよく言われてた」
「兄ちゃんはがさつで慎重派。ぼくはおおざっぱて」
何だよ?
いきなり笑い出して変な奴。
「瑠衣さん?」
「まこほっとけ。まこ、今日どうするんだ?」
「うん。泊まっちゃダメかな?」
「じゃあ泊まっていけよ」
「兄ちゃん、勝手に決めちゃダメじゃない」
「真くんいいんだよ。遠慮しないで泊まっていって」
瑠衣さんがそういうとまこはめちゃくちゃ嬉しそうだった。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…



男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる