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春休み
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そして……。
「大丈夫?」
「大丈夫なわけないだろうが!ったく昼間から好き勝手しやがって」
そんなの可愛い晶くんが悪いのに。
途中ゴムが足りなくてそのまましちゃったけどね。
ナカには出してないし大丈夫だと思うけど。
「じゃあ、ご飯何がいい?」
「何でもいい……」
「じゃあ、ピーマンの肉詰めにピーマンの野菜炒めとー」
晶くんが嫌いなピーマン尽くしのメニューを言ってみる。
「嫌だ!じゃあポトフがいい。ポトフとクリームパスタ」
「わかった。ちょっと待っててね」
そして俺はキッチンに向かう。
「ねぇ、晶くん」
「何?」
「あのね、今年もキミの担任になっていい?」
「嫌だって言ったら?」
「そんな冷たいこと言わないでよ?ねっ?」
なんてね。
担任は既に決まってるんだけど。
『また如月をですか?』
『まぁ贔屓してらっしゃらないからいいですけど』
学年主任に無理を言ってお願いしたんだよね。
「もう決まってるんだろう?」
「うん。決まってるよー」
「なら、聞く必要ないじゃん」
「そんなこと言わないのー!ね、俺たちいつまで"今のまま"なんだろうね」
晶くんが言うのが先か俺が言っちゃうのが先か。
やっぱり晶くんに言って欲しいかな。
「あんたが飽きるまでじゃないか?」
「それか晶くんに彼女ができるまでだよ」
「とか言いながら、俺に好きな奴できても手放す気ないくせに」
「晶くんが俺を"嫌い"って言ってくれれば……」
「嘘つけ!俺が嫌いって言ってもやめるつもりないだろう?」
「そうだよ。離すつもりはないから、だって俺は……」
晶くん。
キミが好きなんだから。
「瑠衣さん?最後の聞こえなかったぞ?」
そりゃあ聞こえないように言ったんだから。
「何でもないよ……。おやつ何か食べる?」
「いらない」
「……最近食欲ないね?疲れてる?」
「んー少し」
「寝てたら?夕飯まで時間あるし」
「いい……」
「いいって、何もしないから。それとも、寝たくない理由があるの?」
俺は意地悪だよね。
理由わかってるのに。
「……ない」
「じゃあ少し寝てなよ」
「……わかったよ」
そして晶くんは寝室のベッドに入り眠る。
「大丈夫?」
「大丈夫なわけないだろうが!ったく昼間から好き勝手しやがって」
そんなの可愛い晶くんが悪いのに。
途中ゴムが足りなくてそのまましちゃったけどね。
ナカには出してないし大丈夫だと思うけど。
「じゃあ、ご飯何がいい?」
「何でもいい……」
「じゃあ、ピーマンの肉詰めにピーマンの野菜炒めとー」
晶くんが嫌いなピーマン尽くしのメニューを言ってみる。
「嫌だ!じゃあポトフがいい。ポトフとクリームパスタ」
「わかった。ちょっと待っててね」
そして俺はキッチンに向かう。
「ねぇ、晶くん」
「何?」
「あのね、今年もキミの担任になっていい?」
「嫌だって言ったら?」
「そんな冷たいこと言わないでよ?ねっ?」
なんてね。
担任は既に決まってるんだけど。
『また如月をですか?』
『まぁ贔屓してらっしゃらないからいいですけど』
学年主任に無理を言ってお願いしたんだよね。
「もう決まってるんだろう?」
「うん。決まってるよー」
「なら、聞く必要ないじゃん」
「そんなこと言わないのー!ね、俺たちいつまで"今のまま"なんだろうね」
晶くんが言うのが先か俺が言っちゃうのが先か。
やっぱり晶くんに言って欲しいかな。
「あんたが飽きるまでじゃないか?」
「それか晶くんに彼女ができるまでだよ」
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「晶くんが俺を"嫌い"って言ってくれれば……」
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「そうだよ。離すつもりはないから、だって俺は……」
晶くん。
キミが好きなんだから。
「瑠衣さん?最後の聞こえなかったぞ?」
そりゃあ聞こえないように言ったんだから。
「何でもないよ……。おやつ何か食べる?」
「いらない」
「……最近食欲ないね?疲れてる?」
「んー少し」
「寝てたら?夕飯まで時間あるし」
「いい……」
「いいって、何もしないから。それとも、寝たくない理由があるの?」
俺は意地悪だよね。
理由わかってるのに。
「……ない」
「じゃあ少し寝てなよ」
「……わかったよ」
そして晶くんは寝室のベッドに入り眠る。
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