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冬休みそして3学期
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「晶くん。何か食べれる?」
「いらない」
いらないって、薬は空腹で飲めないのに。
「あっちゃん、今回の風邪酷いみたいだね?」
「病院もまだ休みだしね」
喉の痛みはないみたいだけど熱が上がったり下がったりしてるんだよね。
「あまり熱が酷い時は休日してる病院とかに連れて行くよ」
「あっちゃんさ、宿題終わった?」
「数学以外は……」
わかってたけど、やっぱりしてないんだね。
「晶くんはそんなに留年したいの?」
「……」
「お兄ちゃん!」
「はいはい。冗談だよ」
「お兄ちゃんが言うと冗談に聞こえない」
それからしばらくして、沙希は帰っていった。
晶くんを留年になんかしないけどね。
晶くんの風邪はなんとか治って俺は晶くんの数学の課題の手伝いしてるんだけど。
「はぁ……」
「あのね?ため息吐いてても終わらないよ?」
「わかってる。こんなにあるとやる気失せるんだよ」
「それは、自業自得でしょ?それに教えてあげてるんだから」
なのにさっきからため息ばかり。
「一昨年と去年は俺が教えてたけど、1年の時どうしてたの?」
「蓮也のを丸写しして先生にバレて母さんに怒られた」
「丸写ししたの?」
「あぁ……」
「そこまで数学嫌い?」
「嫌い!」
言ってくれれば教えてあげたのに。
その時は他の子と楽しくしてたから仕方ないかな。
「そう。わからないなら晶くんなら手取り足取り丁寧に教えてあげるよ?」
「手取り足取りはいらないけど」
「晶くん?数学赤点取ったらお仕置きだからね?」
「はぁ!?何でだよ」
「何でって赤点取れば、特待生の資格なくなるよ?」
「だから、赤点取らないように気をつけてるだろう?」
「3学期の学年末テストで数学95点以上取れたら晶くんのお願い聞いてあげる」
「何でも?」
「エッチなこととかそうじゃなくても俺にできることならね」
「よし!それのった」
「ただし」
「え?なんかあるのかよ!?」
「95点以下なら俺の言うことを聞くというペナルティー付きだから」
「それは卑怯だろう!!」
それくらいしなきゃ楽しくないじゃない?
「さて、何してもらおうかなー!」
今から楽しみだな。
多分晶くんは95点以上は取れないだろうから。
「いらない」
いらないって、薬は空腹で飲めないのに。
「あっちゃん、今回の風邪酷いみたいだね?」
「病院もまだ休みだしね」
喉の痛みはないみたいだけど熱が上がったり下がったりしてるんだよね。
「あまり熱が酷い時は休日してる病院とかに連れて行くよ」
「あっちゃんさ、宿題終わった?」
「数学以外は……」
わかってたけど、やっぱりしてないんだね。
「晶くんはそんなに留年したいの?」
「……」
「お兄ちゃん!」
「はいはい。冗談だよ」
「お兄ちゃんが言うと冗談に聞こえない」
それからしばらくして、沙希は帰っていった。
晶くんを留年になんかしないけどね。
晶くんの風邪はなんとか治って俺は晶くんの数学の課題の手伝いしてるんだけど。
「はぁ……」
「あのね?ため息吐いてても終わらないよ?」
「わかってる。こんなにあるとやる気失せるんだよ」
「それは、自業自得でしょ?それに教えてあげてるんだから」
なのにさっきからため息ばかり。
「一昨年と去年は俺が教えてたけど、1年の時どうしてたの?」
「蓮也のを丸写しして先生にバレて母さんに怒られた」
「丸写ししたの?」
「あぁ……」
「そこまで数学嫌い?」
「嫌い!」
言ってくれれば教えてあげたのに。
その時は他の子と楽しくしてたから仕方ないかな。
「そう。わからないなら晶くんなら手取り足取り丁寧に教えてあげるよ?」
「手取り足取りはいらないけど」
「晶くん?数学赤点取ったらお仕置きだからね?」
「はぁ!?何でだよ」
「何でって赤点取れば、特待生の資格なくなるよ?」
「だから、赤点取らないように気をつけてるだろう?」
「3学期の学年末テストで数学95点以上取れたら晶くんのお願い聞いてあげる」
「何でも?」
「エッチなこととかそうじゃなくても俺にできることならね」
「よし!それのった」
「ただし」
「え?なんかあるのかよ!?」
「95点以下なら俺の言うことを聞くというペナルティー付きだから」
「それは卑怯だろう!!」
それくらいしなきゃ楽しくないじゃない?
「さて、何してもらおうかなー!」
今から楽しみだな。
多分晶くんは95点以上は取れないだろうから。
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