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悠姫の最後
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「とおる」
「兄さん?」
晶が悠姫が連れ去られている場所に向かった。
「悠姫の居場所がわかったんだが晶が戻って来ない」
「戻って来ないって」
きっと罠だったんだろう。
けれど戻ってこないって。
嫌な予感しかしない。
********
「とおる?明日休むって腹痛?」
こいつは。
晶以外にはデリカシーの欠片もない。
「晶を迎えに、な」
「迎えにって」
「晶が悠姫がいるていう場所に行ったらしいんだが帰ってこないと」
「何日?」
「3日……」
そして、夜。
準備をしていると誰かが訪ねてきた。
「瑠衣?」
「明日、行くんでしょ?」
「あぁ。そのつもりだが……」
「晶くんをさ連れ出せたら連絡くれない?」
「それは構わないけど」
「それとこれも」
そう言って渡したのは『アフター・ピル』だった。
「瑠衣?」
「この手の予感外れたことないんだ。すっごく嫌な予感がするんだ」
「これが取り越し苦労ならいいんだ」
晶が戻ってこないってことはそういう事態になっているかもしれない。
あの2人はわかっているのか?
晶がオメガだということ。
そして、翌朝。
俺は悠姫がいると情報のあった場所へ。
誰もいないそんな場所だった。
ここなら最適だよな。
「話し声?」
『こいつめっちゃいいわ』
瑠衣。
取り越し苦労じゃなかったみたいだ。
使わないで済むならどんなに良かったか。
俺が倉庫に入っていくと奴らは逃げていく。
「晶。これ飲んで」
晶は意識が朦朧としているみたいで俺が言っていることがわかっていなかった。
なんとかアフターピルを飲ませそのまま家へと連れて帰った。
『晶は家にいるから』
瑠衣にそうメールした。
そして、夜。
瑠衣はやってきた。
「兄さん?」
晶が悠姫が連れ去られている場所に向かった。
「悠姫の居場所がわかったんだが晶が戻って来ない」
「戻って来ないって」
きっと罠だったんだろう。
けれど戻ってこないって。
嫌な予感しかしない。
********
「とおる?明日休むって腹痛?」
こいつは。
晶以外にはデリカシーの欠片もない。
「晶を迎えに、な」
「迎えにって」
「晶が悠姫がいるていう場所に行ったらしいんだが帰ってこないと」
「何日?」
「3日……」
そして、夜。
準備をしていると誰かが訪ねてきた。
「瑠衣?」
「明日、行くんでしょ?」
「あぁ。そのつもりだが……」
「晶くんをさ連れ出せたら連絡くれない?」
「それは構わないけど」
「それとこれも」
そう言って渡したのは『アフター・ピル』だった。
「瑠衣?」
「この手の予感外れたことないんだ。すっごく嫌な予感がするんだ」
「これが取り越し苦労ならいいんだ」
晶が戻ってこないってことはそういう事態になっているかもしれない。
あの2人はわかっているのか?
晶がオメガだということ。
そして、翌朝。
俺は悠姫がいると情報のあった場所へ。
誰もいないそんな場所だった。
ここなら最適だよな。
「話し声?」
『こいつめっちゃいいわ』
瑠衣。
取り越し苦労じゃなかったみたいだ。
使わないで済むならどんなに良かったか。
俺が倉庫に入っていくと奴らは逃げていく。
「晶。これ飲んで」
晶は意識が朦朧としているみたいで俺が言っていることがわかっていなかった。
なんとかアフターピルを飲ませそのまま家へと連れて帰った。
『晶は家にいるから』
瑠衣にそうメールした。
そして、夜。
瑠衣はやってきた。
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