311 / 585
悠姫の最後
7
しおりを挟む
「晶様、会長は……」
「確か会議中だろう?悪いけど、会長室で待たせてもらう」
俺を見た受け付けの奴は驚いてた。
いきなりアポなしに俺が来りゃあビックリもするか。
でも。
俺、副社長なんだけど。
「わかりました」
そして。
俺は、会長室で狸を待つことに。
それから、約30分後。
会議が終わった狸がやってきた。
「待たせたな晶」
「いや。会議中だったのはわかってたし。……なぁ、姫見つかった?」
「用件はそれだけか?」
「は?それだけ?」
それだけって何だよ!
姫は妹だぞ!?
いなくなったら心配するのが普通だろう!?
「さっきこんなFAXがきた」
狸は俺にFAXをみせる。
手紙の内容は姫を誘拐し、そして、要求を書いたモノだった。
「……碓氷財閥だよな?」
「他に私たちにこんな手紙を送りつけてくる者はおらん!」
「……」
「晶、切り捨てることも覚えなさい。悠姫はお前の妹だ。それでも、切り捨てなければならない時もあるんだ」
「嫌だ!」
「晶」
「俺は姫を見捨てたくない!」
「晶!」
「確かにあんたの言うとおり、切り捨てなければならない時もあるだろうさ!それでも、俺は姫を見捨てたりしない!」
「はいはい!ストップ」
悠兄はそう言いながら中に入ってくる。
いつの間に来たんだよ。
「悠斗?」
「叔父さんも晶も少し頭を冷やせよ!」
「けど……」
「いいから……」
悠兄は俺を社長室から連れ出す。
「晶」
「何だよ?」
「全く。まだ、悠姫が殺されたとは決まってないだろう?」
「それはそうだけど……」
「なら頭を冷やせよ」
けれど姫が殺されて、この世にいない。
そんな気がしてならなかった。
「確か会議中だろう?悪いけど、会長室で待たせてもらう」
俺を見た受け付けの奴は驚いてた。
いきなりアポなしに俺が来りゃあビックリもするか。
でも。
俺、副社長なんだけど。
「わかりました」
そして。
俺は、会長室で狸を待つことに。
それから、約30分後。
会議が終わった狸がやってきた。
「待たせたな晶」
「いや。会議中だったのはわかってたし。……なぁ、姫見つかった?」
「用件はそれだけか?」
「は?それだけ?」
それだけって何だよ!
姫は妹だぞ!?
いなくなったら心配するのが普通だろう!?
「さっきこんなFAXがきた」
狸は俺にFAXをみせる。
手紙の内容は姫を誘拐し、そして、要求を書いたモノだった。
「……碓氷財閥だよな?」
「他に私たちにこんな手紙を送りつけてくる者はおらん!」
「……」
「晶、切り捨てることも覚えなさい。悠姫はお前の妹だ。それでも、切り捨てなければならない時もあるんだ」
「嫌だ!」
「晶」
「俺は姫を見捨てたくない!」
「晶!」
「確かにあんたの言うとおり、切り捨てなければならない時もあるだろうさ!それでも、俺は姫を見捨てたりしない!」
「はいはい!ストップ」
悠兄はそう言いながら中に入ってくる。
いつの間に来たんだよ。
「悠斗?」
「叔父さんも晶も少し頭を冷やせよ!」
「けど……」
「いいから……」
悠兄は俺を社長室から連れ出す。
「晶」
「何だよ?」
「全く。まだ、悠姫が殺されたとは決まってないだろう?」
「それはそうだけど……」
「なら頭を冷やせよ」
けれど姫が殺されて、この世にいない。
そんな気がしてならなかった。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…



男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる