好きって言ってみなよ？

悠姫の最後

3

学園祭が終わってあともうすぐ中間テストというある日。



みんなで勉強しようてなり。
流石に沙希ちゃんがいるから寮は無理だから。





「おやつできたよ」




瑠衣さんの家にやってきた。
龍と沙希ちゃんと。


「あっちゃん。これ教えて」




そして。
何故か沙希ちゃんが必要以上にくっついてくる。


「沙希？わからないなら俺が教えてあげる」
「い・や。私はあっちゃんから教わりたいの！」
「……沙希。ごはん食べて帰りなよ？好きでしょ？椎茸の肉詰めとか」
「お兄ちゃんの意地悪」
「瑠衣さん。大人気ない」
「ねぇ！大人気ないよね」





そう言いながらまた沙希ちゃんは抱きついてきた。
沙希ちゃんのことだからきっとわざとしているんだと思う。




仕方ないよな。
沙希ちゃんは。




そして。
俺たちは夕飯食ってから帰った。
沙希ちゃんは瑠衣さんが送って行った。
ホントは俺も送っていく言われたけど。
龍がいるから断った。




「あきちゃん！コンビニに行かない？」
「いいぞ。ついでだしお菓子買って帰るか？」



寮の部屋には冷蔵庫、オーブンレンジなどの調理器具やら家電品が一通り揃っている。




「そろそろなかったもんね！」
「瑠衣先生から送ってもらわなかったのって」
「そうだよ。瑠衣さんの前で大量に冷凍食品とか買ってみろよ」
「そんなの買うぐらいなら作ってあげるとか言い出すんだから」



俺たちは夜ふかしの時やクラスの奴が来た時のためにお菓子を買っておいている。





「ちょっと買いすぎたね」
「だな。土曜日に自転車で買いに行ったらよかったよな」



しかも。
寮には自転車がおいてあって。
好きな時に使っていいらしい。