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高校生活初めての夏休み
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「えーそれじゃあうちのクラスはホストクラブに決定」
夏休みの登校日。
ホームルームで学園祭の出し物を決めていた。
「何でホストなんだよ?」
「だって如月モテモテじゃん?」
「誰がモテモテなの?」
ん?
瑠衣さん?
何か松山を睨んでねぇか?
「知らねぇの?如月めちゃくちゃモテるんだぜ?」
俺がモテる?
んなわけねぇじゃん。
バカなこと言いやがって。
「……このあと、数学準備室に来てくれるかい?」
「へ?」
「いいね?」
瑠衣さん、何考えてるんだ?
きっと瑠衣さんなりの考えがあるんだろうけど。
「晶?どうしたんだ?」
よほど俺の様子がおかしかったのか、タケが声をかけてきた。
「あ、タケ」
「龍は?」
「今日は家庭の事情ってヤツで生徒会は休むってさ」
「それはいいけど、晶どうしたんだ?」
「……瑠衣さんが」
「瑠衣先生がどうした?」
晶は今日の出来事を健に話す。「今日さクラスの出し物決めてたんだ」
「うん」
「でうちのクラスはホストクラブになったんだけど、うちのクラス委員の奴が俺がモテるとか馬鹿なこと言って……」
「瑠衣先生がその生徒呼び出しちゃった?」
「あぁ……」
「はぁ。瑠衣先生はっ晶、あまり気にするなよ」
俺はたまに俺自身が嫌になる。
瑠衣さんを好きなのに、瑠衣さんにこの気持ちを伝えることさえできないのに、そのくせに瑠衣さんが他の奴を構うのが嫌で嫌で仕方ない。
他の奴を構ってほしくない。
俺だけ構ってほしい。
夏休みの登校日。
ホームルームで学園祭の出し物を決めていた。
「何でホストなんだよ?」
「だって如月モテモテじゃん?」
「誰がモテモテなの?」
ん?
瑠衣さん?
何か松山を睨んでねぇか?
「知らねぇの?如月めちゃくちゃモテるんだぜ?」
俺がモテる?
んなわけねぇじゃん。
バカなこと言いやがって。
「……このあと、数学準備室に来てくれるかい?」
「へ?」
「いいね?」
瑠衣さん、何考えてるんだ?
きっと瑠衣さんなりの考えがあるんだろうけど。
「晶?どうしたんだ?」
よほど俺の様子がおかしかったのか、タケが声をかけてきた。
「あ、タケ」
「龍は?」
「今日は家庭の事情ってヤツで生徒会は休むってさ」
「それはいいけど、晶どうしたんだ?」
「……瑠衣さんが」
「瑠衣先生がどうした?」
晶は今日の出来事を健に話す。「今日さクラスの出し物決めてたんだ」
「うん」
「でうちのクラスはホストクラブになったんだけど、うちのクラス委員の奴が俺がモテるとか馬鹿なこと言って……」
「瑠衣先生がその生徒呼び出しちゃった?」
「あぁ……」
「はぁ。瑠衣先生はっ晶、あまり気にするなよ」
俺はたまに俺自身が嫌になる。
瑠衣さんを好きなのに、瑠衣さんにこの気持ちを伝えることさえできないのに、そのくせに瑠衣さんが他の奴を構うのが嫌で嫌で仕方ない。
他の奴を構ってほしくない。
俺だけ構ってほしい。
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