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夏休み
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マンションへ帰ると姫と兄さんの言い争う声がしていた。
「兄さんの馬鹿っ」
「なっ!」
「ただいまー」
「晶おかえりー」
「お兄ちゃん!」
「荷物まとめたらすぐ行くから」
「瑠衣は?」
「なんか、遅くなるらしいから先に行ってろって」
「生徒会のメンバーはろくでもない連中だからな。顧問も」
確かにそうだけど、俺に言っていいのかよ?
「兄さん、そんなこと言っていいのか?」
「お前が言わなきゃ大丈夫さ」
「とりあえずこれだけ持って行くか」
「送って行こうか?」
「いいって、このくらい大丈夫だって」
「いや、しかし……」
「そこまで言うなら」
俺は兄さんに車で送ってもらった。
そして瑠衣さんが帰ってきて飯食ったあとくつろいでいると、瑠衣さんが聞いてきた。
「ねぇ、晶くん?」
「なに?」
瑠衣さんは俺の髪を撫でながら言ってきた。
「まだ悠姫ちゃん認めてあげないの?」
「まだってなんだよ?」
「由貴の弟の燐はいい子だよ?晶くんだってわかってるでしょ?」
「わかってるよ!」
でも。
それでも認めたくないんだよ!
「兄さんの馬鹿っ」
「なっ!」
「ただいまー」
「晶おかえりー」
「お兄ちゃん!」
「荷物まとめたらすぐ行くから」
「瑠衣は?」
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確かにそうだけど、俺に言っていいのかよ?
「兄さん、そんなこと言っていいのか?」
「お前が言わなきゃ大丈夫さ」
「とりあえずこれだけ持って行くか」
「送って行こうか?」
「いいって、このくらい大丈夫だって」
「いや、しかし……」
「そこまで言うなら」
俺は兄さんに車で送ってもらった。
そして瑠衣さんが帰ってきて飯食ったあとくつろいでいると、瑠衣さんが聞いてきた。
「ねぇ、晶くん?」
「なに?」
瑠衣さんは俺の髪を撫でながら言ってきた。
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「まだってなんだよ?」
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でも。
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