好きって言ってみなよ？

新学期スタート

11

「仲川理久。お前を副会長解任させる」
「なっ何の権限があって！」
「うちの生徒会長には、役員を解任させられる権限があるんだよ。ぽち、俺はずっと言ってきたよな？生徒会の仕事したくないなら、辞めろって」
「けどっ!」
「前に俺はお前に聞いたよな？仕事するつもりがないなら辞めろ、生徒会にいたいなら仕事しろって」
「それなら、前会長だって仕事してなかったじゃないですか!!」
「それマジで言ってるならお前人を見る目ないな」
「えっ？」
「あの人はちゃらぽらんに見えて、一応仕事してたぞ」
「それにあっちゃんが具合が悪い時はあっちゃんの分まで仕事してたよ？」



そう。
彼、島崎は実はちゃらぽらんに見えて、やる時はかなりやるんだよね。
何気に気遣いもできるし、おまけに晶くんの負担にならないようにしていたしね。



「わかりました。やります!やりゃあいいんだろう!!」




仲川理久は怒り気味にそう言って帰っていった。



「さてと、晶くんは寝てなきゃダメだからね」
「わかってる!だから離せよ」
「嫌だっ」
「嫌ってあんたな!」



晶くんは一週間ほどで体調がなんとか治った。