好きって言ってみなよ？

修学旅行そして晶の秘密

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そして瑠衣さんは俺に覆い被さる。



「なのに婚約解消しちゃったの？」
「怒ってるのか？」
「怒ってないよ。それは晶くんと沙希の問題だし」
「じゃあなんだよ!?」
「沙希から聞いたけど……好きな子いるの？」



何だ？
瑠衣さん、いつも以上に絡んでくるな。
沙希ちゃん何で話すんだよっっ！



「あぁ。好きな人いる」
「誰？」
「誰でもいいだろう!?」
「俺が知りたい」
「……いつか、教えてやるよ」


瑠衣さん。
俺が好きなのはあなただと言えば俺は今の関係が壊れそうで怖いから言えない。



「そう。じゃあ俺は行くね」
「あぁ……」



しかし、瑠衣さんは行こうとしない。
そして瑠衣さんはポツリと漏らす。



「晶くん。俺はね、キミの好きな人が俺だったらて思ってるよ。じゃあね」
「えっ……」


そう言って瑠衣さんは出ていく。



「卑怯だろう。それはっ!まるで……」



まるであなたに好きと言われているみたいじゃないか!!



そしてその日の夜。
瑠衣さんのそんな発言のせいでなかなか寝付けなかった。