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合同学園祭・準備編
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晶くんは昼食を取りながら下見のことを聞いていた。
「で、会場は?」
「バッチリ決まった。如月の名前出したら一発OKだった」
「どこ?」
「これ……」
渡された写真を見た晶くんは一瞬固まる。
「悪いけど、そこだけはやめてくれないか?」
「如月……?」
「そこの所有者の名前、聞いたか?」
俺たちが頼んでもダメと言ってたのに。
晶くんの名前を出すと態度を変えてたっけ。
「いや、如月に聞けばわかるとしか……」
「ははっそりゃあそうだろうさ」
「晶?」
「そこは俺の家だ。そんで、父さんたちが――、命を断った場所、でもあるんだ……」
そこだったんだ。
ニュースには都内としか出てなかったからね。
「あ、すまない」
「確かにそこは場所的にはうってつけだよな……」
「あっちゃん!無理しちゃっ」
「大丈夫だよ。いいよ好きに使えよ」
「晶、いいのか?」
「けど俺の荷物だけは残ってるしな……」
俺は晶くんたちを乗せて学園祭の場所へと向かう。
「うわぁー広い」
「蓮也とあすかと沙希ちゃんはつい最近まで来てたじゃねぇか」
「それはそうだけどさ……」
「あ、食器ある。これ飲食店するところに使わせるか」
他の皆が見物している間、晶くんは荷物を纏める。
色んな部屋を晶くんもまわるけど、ただ、居間には入りたがらない。
「なぁ、如月。居間見ていいか?」
「勝手にしろ……」
俺と沙希はそこに残る。
「意地っ張り……」
晶くんに俺は言う。
ホント弱みを見せたがらないんだから。
「で、会場は?」
「バッチリ決まった。如月の名前出したら一発OKだった」
「どこ?」
「これ……」
渡された写真を見た晶くんは一瞬固まる。
「悪いけど、そこだけはやめてくれないか?」
「如月……?」
「そこの所有者の名前、聞いたか?」
俺たちが頼んでもダメと言ってたのに。
晶くんの名前を出すと態度を変えてたっけ。
「いや、如月に聞けばわかるとしか……」
「ははっそりゃあそうだろうさ」
「晶?」
「そこは俺の家だ。そんで、父さんたちが――、命を断った場所、でもあるんだ……」
そこだったんだ。
ニュースには都内としか出てなかったからね。
「あ、すまない」
「確かにそこは場所的にはうってつけだよな……」
「あっちゃん!無理しちゃっ」
「大丈夫だよ。いいよ好きに使えよ」
「晶、いいのか?」
「けど俺の荷物だけは残ってるしな……」
俺は晶くんたちを乗せて学園祭の場所へと向かう。
「うわぁー広い」
「蓮也とあすかと沙希ちゃんはつい最近まで来てたじゃねぇか」
「それはそうだけどさ……」
「あ、食器ある。これ飲食店するところに使わせるか」
他の皆が見物している間、晶くんは荷物を纏める。
色んな部屋を晶くんもまわるけど、ただ、居間には入りたがらない。
「なぁ、如月。居間見ていいか?」
「勝手にしろ……」
俺と沙希はそこに残る。
「意地っ張り……」
晶くんに俺は言う。
ホント弱みを見せたがらないんだから。
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