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合同学園祭・準備編
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「とおる、今のは晶くんが可哀想だよ」
「瑠衣」
とおるが晶くんが可愛くて可愛くて仕方ないというのは知ってる。
でも晶くんにはそれは伝わっていない。
さっきのも晶くんを心配してというのもわかる。
だって晶くんは、とおるに嫌われてるって思ってるからね。
「そうだよ。養子に行ってから晶をほったらかしにしてた癖にさ」
「まこが死んだ時すらそばにいなかったじゃん」
「……お兄ちゃん、今日はあっちゃんいじめちゃダメだからね」
「何で晶が出てくるんだ?」
「あぁ。晶くんは週の半分くらいは俺んちにいるし、飯は俺が毎日作ってるからね」
なんてね。
晶くんはあれからずっと家で暮らしてるんだ。
とおるにはまだ話してなかったっけ。
「何でお前んとこにいるんだよ?」
何も知らないとおるはそう言ってくる。
「俺も偶然が重なって晶くんをうちに泊めてるんだけどね」
「瑠衣が最近楽しそうなのはそういうわけか」
「ふふっ」
そんな話しをしていると、あすかちゃんは物凄い目してとおるを見つめてくる。
「なんだ?」
「とおるさん昔から変わってないね」
「え?」
「何で晶ばかりを悪者にするの?晶は言い訳はしない子だからいつも耐えてたよ。
晶と真、ケンカしてもいつも晶ばかり怒って、晶と真は兄弟でも双子じゃない。
そうでなくても晶はいつもとおるさんと比べられてたのに……」
「とおるさん、晶嫌いだろう?」
「嫌いじゃ……」
「じゃあ、何故なんだ?」
へぇーとおるてばそんなことしてたんだ?
みんなに言いたい放題言われてるし。
「俺はさとおるが晶くんが可愛くて可愛くて仕方ないのを知ってるからいいよ?でもさもう少し晶くんの気持ち考えてあげなよ」
「瑠衣、お前は晶を甘やかしすぎだ」
「何で?何で甘やかしちゃいけないの?晶くんはまだ14歳の子供なんだよ?今年の春まではよかったよ、叔父さんたち生きてたしね、けど今は?」
「あいつはいずれは、如月を導く奴だ。甘えなんか……」
「あっちゃんは本当はとおるさんには甘えたいんだよ?あっちゃんが甘えなくなった時に聞いたら、とおるさんみたいなこと言ってた。それに周りがそれを望んでる」
「それが如月のトップにたつ者のつとめだ」
とおるてばそんなこと言って……。
晶くんが意地はるのには、とおるにも原因があるって知ってるのかな?
「瑠衣」
とおるが晶くんが可愛くて可愛くて仕方ないというのは知ってる。
でも晶くんにはそれは伝わっていない。
さっきのも晶くんを心配してというのもわかる。
だって晶くんは、とおるに嫌われてるって思ってるからね。
「そうだよ。養子に行ってから晶をほったらかしにしてた癖にさ」
「まこが死んだ時すらそばにいなかったじゃん」
「……お兄ちゃん、今日はあっちゃんいじめちゃダメだからね」
「何で晶が出てくるんだ?」
「あぁ。晶くんは週の半分くらいは俺んちにいるし、飯は俺が毎日作ってるからね」
なんてね。
晶くんはあれからずっと家で暮らしてるんだ。
とおるにはまだ話してなかったっけ。
「何でお前んとこにいるんだよ?」
何も知らないとおるはそう言ってくる。
「俺も偶然が重なって晶くんをうちに泊めてるんだけどね」
「瑠衣が最近楽しそうなのはそういうわけか」
「ふふっ」
そんな話しをしていると、あすかちゃんは物凄い目してとおるを見つめてくる。
「なんだ?」
「とおるさん昔から変わってないね」
「え?」
「何で晶ばかりを悪者にするの?晶は言い訳はしない子だからいつも耐えてたよ。
晶と真、ケンカしてもいつも晶ばかり怒って、晶と真は兄弟でも双子じゃない。
そうでなくても晶はいつもとおるさんと比べられてたのに……」
「とおるさん、晶嫌いだろう?」
「嫌いじゃ……」
「じゃあ、何故なんだ?」
へぇーとおるてばそんなことしてたんだ?
みんなに言いたい放題言われてるし。
「俺はさとおるが晶くんが可愛くて可愛くて仕方ないのを知ってるからいいよ?でもさもう少し晶くんの気持ち考えてあげなよ」
「瑠衣、お前は晶を甘やかしすぎだ」
「何で?何で甘やかしちゃいけないの?晶くんはまだ14歳の子供なんだよ?今年の春まではよかったよ、叔父さんたち生きてたしね、けど今は?」
「あいつはいずれは、如月を導く奴だ。甘えなんか……」
「あっちゃんは本当はとおるさんには甘えたいんだよ?あっちゃんが甘えなくなった時に聞いたら、とおるさんみたいなこと言ってた。それに周りがそれを望んでる」
「それが如月のトップにたつ者のつとめだ」
とおるてばそんなこと言って……。
晶くんが意地はるのには、とおるにも原因があるって知ってるのかな?
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