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合同合宿・前編
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「まず、マスコミ関係者は完全にシャットアウトでお願いします」
「はぁ!?冗談じゃねぇ」
こいつは馬鹿か!?
少し考えればわかるだろうが!
「マスコミは絶対紛れてくる。あんたらは生徒たちを守れるのか!?」
「マスコミが来るのはお前のせいだろうがっ!」
「晶のせいじゃないじゃない!何もかも晶のせいにして」
「部外者が口出すなよ」
「部外者じゃないもん!私は晶の幼なじみだもん」
「それを、部外者つうんだよ!」
「あなたは晶の会社の傘下だったくせに、よくそんなにつっかかるわね」
あすかも気が強いからな。
飯島もあすかとケンカなんて……。
「そんなに憎いのか?」
「あぁ、憎いさ」
「憎いなら俺を殺すか?」
「!?」
皆驚いていた。
そりゃあ普通じゃないよな。
殺したいかなんて聞くのは。
「憎いんだろう?自分の親の会社を傾けた如月家を」
「あぁ憎いさ」
「なら殺せよ。如月の血を継ぐ者がいなくなりゃあ清々するだろう?」
飯島は俺の首をしめる。
そして俺の脳裏には、あの日の父さんの姿が。
悲しそうな悔しそうな複雑な顔をした父さんの顔が浮かぶ。
「っ……」
ヤバいっ!
呼吸がっ。
「飯島やめろっ」
「飯島さんやめろ」
タケと会長が飯島をとめる。
そして運がいいのか悪いのかそこへ瑠衣さんがやってくる。
「何してるの?晶くん?どうしたの?」
瑠衣さんはそう言うが、誰も答えない。
瑠衣さんは俺に近づきそして抱き上げる。
「よいしょっと。今日はこれで終わり。いい?」
「ちょっ瑠衣…っ」
「いいから!」
瑠衣さんは俺を抱き上げたまま、ペンションに戻る。
「何があったかは今は聞かないけど、少し休んでなさい」
そう言って瑠衣さんに、ベッドの上に寝かされた。
そして。
俺は気づかなかった。
下腹部が僅かに疼いていてそれが発情期の前触れだってことに。
「はぁ!?冗談じゃねぇ」
こいつは馬鹿か!?
少し考えればわかるだろうが!
「マスコミは絶対紛れてくる。あんたらは生徒たちを守れるのか!?」
「マスコミが来るのはお前のせいだろうがっ!」
「晶のせいじゃないじゃない!何もかも晶のせいにして」
「部外者が口出すなよ」
「部外者じゃないもん!私は晶の幼なじみだもん」
「それを、部外者つうんだよ!」
「あなたは晶の会社の傘下だったくせに、よくそんなにつっかかるわね」
あすかも気が強いからな。
飯島もあすかとケンカなんて……。
「そんなに憎いのか?」
「あぁ、憎いさ」
「憎いなら俺を殺すか?」
「!?」
皆驚いていた。
そりゃあ普通じゃないよな。
殺したいかなんて聞くのは。
「憎いんだろう?自分の親の会社を傾けた如月家を」
「あぁ憎いさ」
「なら殺せよ。如月の血を継ぐ者がいなくなりゃあ清々するだろう?」
飯島は俺の首をしめる。
そして俺の脳裏には、あの日の父さんの姿が。
悲しそうな悔しそうな複雑な顔をした父さんの顔が浮かぶ。
「っ……」
ヤバいっ!
呼吸がっ。
「飯島やめろっ」
「飯島さんやめろ」
タケと会長が飯島をとめる。
そして運がいいのか悪いのかそこへ瑠衣さんがやってくる。
「何してるの?晶くん?どうしたの?」
瑠衣さんはそう言うが、誰も答えない。
瑠衣さんは俺に近づきそして抱き上げる。
「よいしょっと。今日はこれで終わり。いい?」
「ちょっ瑠衣…っ」
「いいから!」
瑠衣さんは俺を抱き上げたまま、ペンションに戻る。
「何があったかは今は聞かないけど、少し休んでなさい」
そう言って瑠衣さんに、ベッドの上に寝かされた。
そして。
俺は気づかなかった。
下腹部が僅かに疼いていてそれが発情期の前触れだってことに。
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