好きって言ってみなよ？

同棲生活

18

「瑠衣、遅刻｣
「大丈夫だよ。教頭と校長先生には連絡したし。晶くんが熱あったから病院に連れて行ってきたんだよ！｣
「……教頭たちには何て言ったんだ？まさか｣
「いいの？晶くんが俺の彼氏で｣
「ダメだ！俺は認めないからな｣




とおるてば実はなにげにブラコンだからね。



まぁ、いい機会だし言っておくかな。



「とおる。晶くんちょうだい？｣
「は？｣
「は？じゃなくて晶くんを｣
「あー俺は何も聞こえない｣



…………。


とおるってこんなに子どもぽかったっけ？



「……晶が好きなのか？｣
「うん。だって晶くん可愛いじゃない！｣



女の子みたいにふわふわした髪とか華奢な体とか。
泣いてるとことか。


意地っ張りなとことか。
拗ねちゃうとことか。



「とおる。俺は晶くんが好きなんだ！だから晶くんを落としてみせるよ！｣



おとすというか。
晶くんに好きだって言わせるというか。



「晶がお前を好きならいい。無理強いでもなく、本当に好きならな…………晶を泣かせるようなら俺は認めないし許さないからな！｣




出たよ。
とおるのブラコンぶりが。