好きって言ってみなよ?

葉月カイト

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日常生活編

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「由貴、俺は行くから」
「はよ行け」
「そこの彼に振られたら優しく慰めてあげるから連絡しておいでよ」
「ヤダ。俺、颯太以外とは無理だしシたいて思わねぇもん」



最後もんって言った!?



「由貴くんは」



これ以上いたらノロケられそう。



「大丈夫だよ。俺の番は由貴くん。キミだけだから」
「え……由貴って」
「言ってなかったっけ?大学の時にΩだってわかってさ」
「首につけるそのアクセサリーは?」
「由貴くんは俺のモノだって証だよ」
「つかさ、大学内で俺に手出しする怖いもの知らずはいないつーの!」
「わかったから」
「由貴。晶くんのもとに俺は戻るから」
「そう」
「あの子は賢い子だから大丈夫だよ」
「晶って子にあまり由貴くん虐めるんならうちが黙ってないって伝えていただけます?」
「わかったよ」



由貴はとんでもない奴を彼氏にしたな。
帰り際由貴が新しいメアド渡そうとしたけど。
颯太に止められ、代わりに彼のアドレスを教えられた。


俺のアドレスを颯太に教えた。


晶くんの頭は冷えたかな?


「なんだよ?」
「何って晶くんの頭が冷えたかなって思ってね」
「なんだよ、その言い方」
「瑠衣。今日は」
「そだね。晶くん俺たちは帰るから」
「勝手にしたら?」



相変わらず意地っ張りなんだから。
めちゃくちゃ拗ねてる。



「じゃあ帰るよ」



そして。



「あれ?とおるじゃん」
「由貴!……ぶっ」
「なっなんだよ!?」
「あっこれは颯太の趣味だからな!」
「えー前にネコ耳パーカー着てシた時抵抗しなかったじゃない」
「ちょっ!?」
「は?」
「由貴くんは俺のモノだから」
「由貴。お前」
「とおるは知らないんだっけ?俺女に興味ないから」
「由貴くんてばお人好しだから男にも女にもモテるから困っちゃうんだよね」
「いいじゃん。颯太帰ろう」
「それじゃあ。あまり由貴くんで遊ばないで下さいね」



…………。



「寂しいか?」
「ちょっとね。由貴は弟みたいで友達みたいなモノだったからね」



あの影で小さく泣くのを我慢していた由貴。
お兄さんたちに守られていた由貴がね。



というより、晶くん。
やっぱり恨んでたか。
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