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年末そして年明け
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「由貴くんいらっしゃい!相変わらず可愛いわね」
「可愛いって」
「で、母さん。どこに行くの?」
「魚料理が美味しいとこ!」
「海鮮丼ある?」
由貴くんとあれ以来すっかり仲良くて。
母さんから聞いたら、メールしてるんだって。
「颯太。私が由貴くんと仲良くするのは嫌なの?」
「…………そんなんじゃないよ」
「隠しても無駄よ。顔に出てるわよ?」
わかってる。
由貴くんと母さんが仲良くしてくれるのは嫌じゃない。
でも。
俺以外が由貴くんを構うのは嫌だ。
嫌というか面白くない。
「ここ?」
「颯太なんかほっといて行きましょう?」
ホント。
母さんはマイペースというか。
仲が悪いよりはいいんだけどさ。
「好きなだけ食べてね」
「ありがとう」
全くもって面白くない。
「由貴くん。はい、あーん」
可愛い。
小動物みたい。
リスとか。
「ねぇ、颯太?母親の前でいちゃつくのはなんとも思わないの?」
「なんで?」
「そういうとこお父さんにそっくりね?」
「はぁ?あのクソ親父に?どこが?」
親父に似てるとか冗談じゃない。
虫酸が走る。
いや、鳥肌がたつ。
というより気持ち悪い。
「そういうとこ。お父さんも色んな人と遊んできたわよ?でもね、本当に好きな子には尽くすのよ?」
「ヤバイ。鳥肌が」
「颯太。あの人はね颯太が可愛くて仕方ないのよ?」
「嘘じゃないと思うぞ」
由貴くんまで。
「颯太が嫌いならマンションなんか買ってあげないわよ」
「あのマンションて賃貸じゃなかったのか?」
「違うよ。陸は知らないけどねー」
「ホント頑固なんだから。まぁ、いいわ。食べ終わったら買い物行きましょう?」
母さんは由貴くんに色々買ってあげたくて仕方ないみたい。
母さんに付き合ったら由貴くん疲れちゃうだろうけど。
「楽しかった!」
「母さん、はちゃけすぎ!」
「だって由貴くん可愛いんですもの。あんな可愛い息子ならいつでも大歓迎よ?」
今日は美希ちゃんが由貴くんに会いたいらしく奈々ちゃんとこに泊まることになっていた。
由貴くんと別れたあと母さんはマンションに泊まるって言ってきた。
「母さんには渡さないよ?」
「あら、颯太はケチね?」
「ケチでいいよ。由貴くんは俺のものだからね!」
「颯太。お父さん嫌い?」
「嫌いだよ。生活費出してもらってるのはありがたいと思ってるよ!でもね」
「お父さんも颯太も意地っ張りですものね?」
母さんを薬漬けにした親父を許さない。
でも。
もう、許している部分もあるんだ。
陸も母さんも親父を許してやれって言ってくる。
罪滅ぼしじゃないけど毎月20万俺の口座に振り込んでくれてる。
何年も。
感謝してないわけない。
「颯太。後悔だけはしないようにね」
「わかってるよ!」
「颯太って相変わらず猫耳というか可愛いモノが好きなのね?」
「相変わらずって?」
「気づいてないの?颯太、気に入った子には昔から可愛いモノプレゼントしてたでしょ?」
「してたね」
「ホント、心はまだまだ子供ね。あまりわがまま言うと嫌われるわよ?」
「えぇーっ俺わがまま言ってないよ」
「どうかしら?颯太なんか嫌いって言われないようにね」
母さんは意地悪だよね。
「うぅっ由貴くんに嫌われたら立ち直れない」
「ホント、由貴くんが好きなのね。陸也くんから颯太が遊びまくってたって聞いて心配してたのよ?」
「…………陸は余計なことを!」
よりによって母さんにばらさなくてもいいのに。
「そんなこと言わないの!由貴くんのご両親には挨拶したのよね?」
「もちろん。由貴くんのお父さんによろしくお願いされちゃった」
「颯太。もし、あなたが由貴くんを泣かせることしたらお母さんは許さないわよ?」
万が一でもあり得ないけど。
「うん、わかってるよ。にしても由貴くん、今頃どんな顔して洋服見てるかな?」
普通のも買ったけど。
母さん、ブランドモノばかり買ってたんだよね。
親父のカードで。
しかも。
ほとんどがネコミミのパーカーだけどね。
「可愛いって」
「で、母さん。どこに行くの?」
「魚料理が美味しいとこ!」
「海鮮丼ある?」
由貴くんとあれ以来すっかり仲良くて。
母さんから聞いたら、メールしてるんだって。
「颯太。私が由貴くんと仲良くするのは嫌なの?」
「…………そんなんじゃないよ」
「隠しても無駄よ。顔に出てるわよ?」
わかってる。
由貴くんと母さんが仲良くしてくれるのは嫌じゃない。
でも。
俺以外が由貴くんを構うのは嫌だ。
嫌というか面白くない。
「ここ?」
「颯太なんかほっといて行きましょう?」
ホント。
母さんはマイペースというか。
仲が悪いよりはいいんだけどさ。
「好きなだけ食べてね」
「ありがとう」
全くもって面白くない。
「由貴くん。はい、あーん」
可愛い。
小動物みたい。
リスとか。
「ねぇ、颯太?母親の前でいちゃつくのはなんとも思わないの?」
「なんで?」
「そういうとこお父さんにそっくりね?」
「はぁ?あのクソ親父に?どこが?」
親父に似てるとか冗談じゃない。
虫酸が走る。
いや、鳥肌がたつ。
というより気持ち悪い。
「そういうとこ。お父さんも色んな人と遊んできたわよ?でもね、本当に好きな子には尽くすのよ?」
「ヤバイ。鳥肌が」
「颯太。あの人はね颯太が可愛くて仕方ないのよ?」
「嘘じゃないと思うぞ」
由貴くんまで。
「颯太が嫌いならマンションなんか買ってあげないわよ」
「あのマンションて賃貸じゃなかったのか?」
「違うよ。陸は知らないけどねー」
「ホント頑固なんだから。まぁ、いいわ。食べ終わったら買い物行きましょう?」
母さんは由貴くんに色々買ってあげたくて仕方ないみたい。
母さんに付き合ったら由貴くん疲れちゃうだろうけど。
「楽しかった!」
「母さん、はちゃけすぎ!」
「だって由貴くん可愛いんですもの。あんな可愛い息子ならいつでも大歓迎よ?」
今日は美希ちゃんが由貴くんに会いたいらしく奈々ちゃんとこに泊まることになっていた。
由貴くんと別れたあと母さんはマンションに泊まるって言ってきた。
「母さんには渡さないよ?」
「あら、颯太はケチね?」
「ケチでいいよ。由貴くんは俺のものだからね!」
「颯太。お父さん嫌い?」
「嫌いだよ。生活費出してもらってるのはありがたいと思ってるよ!でもね」
「お父さんも颯太も意地っ張りですものね?」
母さんを薬漬けにした親父を許さない。
でも。
もう、許している部分もあるんだ。
陸も母さんも親父を許してやれって言ってくる。
罪滅ぼしじゃないけど毎月20万俺の口座に振り込んでくれてる。
何年も。
感謝してないわけない。
「颯太。後悔だけはしないようにね」
「わかってるよ!」
「颯太って相変わらず猫耳というか可愛いモノが好きなのね?」
「相変わらずって?」
「気づいてないの?颯太、気に入った子には昔から可愛いモノプレゼントしてたでしょ?」
「してたね」
「ホント、心はまだまだ子供ね。あまりわがまま言うと嫌われるわよ?」
「えぇーっ俺わがまま言ってないよ」
「どうかしら?颯太なんか嫌いって言われないようにね」
母さんは意地悪だよね。
「うぅっ由貴くんに嫌われたら立ち直れない」
「ホント、由貴くんが好きなのね。陸也くんから颯太が遊びまくってたって聞いて心配してたのよ?」
「…………陸は余計なことを!」
よりによって母さんにばらさなくてもいいのに。
「そんなこと言わないの!由貴くんのご両親には挨拶したのよね?」
「もちろん。由貴くんのお父さんによろしくお願いされちゃった」
「颯太。もし、あなたが由貴くんを泣かせることしたらお母さんは許さないわよ?」
万が一でもあり得ないけど。
「うん、わかってるよ。にしても由貴くん、今頃どんな顔して洋服見てるかな?」
普通のも買ったけど。
母さん、ブランドモノばかり買ってたんだよね。
親父のカードで。
しかも。
ほとんどがネコミミのパーカーだけどね。
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