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葉月カイト

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年末そして年明け

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「由貴くんお年玉いっぱい貰ってたね?」
「毎年こんなモンだよ。今年は額が半端ないけど」



お正月。
由貴くんの家に3日までお世話になり明日帰ることに。




年末。
由貴くんに、実家にいる間はシないからて言われて一切手を出していない。




「明後日練習の日だよね?何時から練習するの?」
「昼から」
「いい?練習に参加しちゃダメだからね?」
「わかってるって」
「じゃあ明日買い物行かない?」


そして。
1回家に帰り荷物を置いて、由貴くんを連れて買い物に。


「スーツ?」
「そ。普段は服装自由だけど、入社式はスーツじゃないといけないからね」



どうせなら由貴くんに選んで欲しいし。


**********

「あー楽しかった!」
「颯太って買い物好きだよな」
「というよりかは由貴くんと買い物行くのがだよ」
「何で?」



何でって言った!?
由貴くんは。



「好きな子と買い物行くんだよ?楽しいに決まってるじゃない!」
「そういうこと?」
「そう」



ホント鈍いんだから。
鈍いとこも可愛いんだけどね。



由貴くんの初めては俺だけであってほしい。
キスも
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もちろん体を繋ぐのも。



「あ、陸也のとこに行かなきゃ」
「奈々ちゃんと美希ちゃん待ってるよね?」



由貴の実家のとこで珍しいお菓子を由貴くんが買い込んでいたしね。
春輝さんたち呆れてたけど。




「いらっしゃい」
「美希。由貴と颯太来たよ」
「おにーちゃん」



美希ちゃんは由貴くんがお気に入りで由貴くんに遊んで欲しがっている。



「美希ちゃん。お土産」
「おかしいっぱい」
「良かったわね。あら?千葉?」
「父さん引っ越したみたいでさ」
「お母さんときちんと話せた?」
「なんで??」
「由貴知らなかった?昔、翼の家にお世話になっていた時。由貴、家に連絡してなかったでしょ?その時に翼、由貴の携帯見ちゃったんですって」
「翼ってもしかして」
「知ってるわよ?由貴を虐待していたのがお兄さんでお母さんは由貴が可愛くて可愛くて仕方ないってことも」
「そんな翼がなんで」
「いつか全部話してくれるわよ」


奈々ちゃんは何かを知っているみたい。



「二人とも夕飯食べて行かない??」
「陸は?」
「陸は年末からずっと仕事」
「バイト見つからないの??」
「入っても役に立たないってキレてる」
「仕方ないよ。みんな覚える気ないのか知らないけどやる気ないし」
「流石高校からずっとバイトしてただけあるわね」
「陸にこのまま正社員として雇ってやろうかって言われた時はびっくりしたけどね」
「陸てばそんなこと言ってたの?」
「そう。でもさ、接客業て給料低いじゃない?だから断った」
「確かに接客業低いわよね」
「でも。颯太、まともに就職できて良かったわね」



奈々ちゃんはしみじみそう言ってきた。
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