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年末そして年明け

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そして。
年末。



「明日何時にお兄さん来るの？｣
「夜６時に陸也の店に来るって｣
「なんで陸の？まぁ、いいか。それよりも楽しみだね｣
「あぁ。俺としては楓の成績が楽しみだけどな｣
「一学期大丈夫だったんでしょ？｣
「あぁ｣
「じゃあ大丈夫だって！｣



一学期。
とりあえずオール4だった。
でも、去年留年してるしな。
しかも。
颯太の奴根拠ないのに。
大丈夫とか言ってるし。



「奈々ちゃんが残念そうだったね｣
「仕方ないじゃん｣
「奈々ちゃんもわかってるだろうけど｣
「兄さんたちも颯太に話があるって言ってた｣
「何だろう？由貴くんを渡さないとか？｣



たぶん。
俺の妊娠に関することだろうけど。



「知らね｣
「由貴くん最近、冷たいよ？｣
「もう少しサイズ大きいの買った方がいいよね？」



ここ2週間で急にお腹が出てきた。
学内で俺が妊娠してるってオメガだと気づかれ始めた。
テニスサークルも純が部長になった。



「冷たくないって｣
「やっぱりお土産買って行こうかな？｣
「だから。兄さんが余計な気を回すなって言ってたんだけど！｣
「そうは言われてもさ……｣
「颯太は……家族みたいなもんだからだって｣
「え……あぁ、そういうこと｣



兄さんたちが言いたいことに気づいた颯太は楽しそうに言っていた。



『由貴。颯太に言っとけよ。颯太は由貴の旦那なんだから俺の弟みたいなもんだ。だから、変な気をまわすなって』



そう兄さんたちは言っていた。
兄さんたちというか春兄がそう言っていた。
ったく！
春兄は仕方ないんだから。




「それから！実家にいる間はシないからな！｣
「えぇーっ由貴くんが声を出さなきゃいいんじゃない？｣



颯太の奴無茶言って。
シてて声出すなとか無茶言うなよ！
というか一応妊夫なんですけど？？





「とにかく。実家にいる間はしないから｣
「……じゃあ。由貴くんがシてて言うまで由貴くんに触らないから｣
「なんだよ。それ…………｣
「そういうことだから｣



颯太の奴絶対わかってやってる！
楽しそうだし。



「今から買い物行こうか？」
「お腹キツイでしょ？」



つわりが終わり食べれるようになってから。
食べすぎたのがいけないのか。



ちょっと太ってしまい。
今までのサイズじゃ小さくなってしまった。



颯太的には今ぐらいがちょうどいいらしいけど。



「気分悪くなったら言わなきゃダメだよ？」
「わかってるよ」


今まではSサイズだったんだけどMサイズと何故かLサイズまで。
そして。
ジーンズとかは全て裾上げしてもらうから年明けに取りに行くことに。



春兄に妊娠したのバレた時にお小遣いくれた。
今からお金がいるだろうって。
春兄はあまいというか。