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村雨姉妹
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母さんが死んだと聞いてから何故かご飯があまり食べれなかった。
「ゆきーあそぼ」
そう声をかけるの純。
純に何故か顔を見つめられた。
「ゆき。げんきない?ぐあいわるそー」
「そんなことはない」
「そんなことあるの!せんせーよんでくる」
そう言って先生のいるところへ行った。
「由貴くん。大丈夫?」
「せんせー。だいじょーぶ!じゅんがおおげさなだけだよ」
「由貴くん。お昼寝しようか?」
「で、でもっ」
「ゆき。おれ、みんなとサッカーしてあそんでくるから」
そう言って純は外に行った。
「由貴くん眠そうだよ?」
「せんせー、あのね」
「由貴くん、眠れない?」
何故か先生にはわかっているみたいだった。
「あのね、おかーさんからがしんでからねれないの」
「夜どうしてるの??」
「おきてるよ。じゅんやきょーへーがおきないようにじっとしてる」
「お母さん亡くなったばかりだもんね。おいで」
先生は母さんがしてくれたみたいに背中をさすってくれた。
不思議と眠くなってきた。
『由貴。みんなと仲良く幸せにね』
母さんにそう言われたような気がした。
『ゆき、まだねてる?』
『寝れてなかったからね』
純と先生??
「あ、おきた?」
「よく寝てたね」
「いま、なんじ?」
「今、夜の9時だよ」
「由貴くん。ご飯食べに行こうか?」
「で、でも」
「由貴くん。何が食べれる?」
気づかれていたんだ。
「フルーツ」
「バナナ?リンゴ?あ、ヨーグルトあるよ?バナナヨーグルトにしようか?」
「うん」
「待っててね?」
そう言って先生はキッチンへ向かっていった。
「はい。バナナヨーグルトだよ」
「いただきます」
「おいしい?」
「うん」
「食べれるだけでいいからね」
「ごちそうさまでした」
このあとはみがきして寝た。
不思議と先生が一緒だと寝れた。
純と施設で一緒だったのは半年ぐらいだった。
「じゅんのあたらしいおとうさん?」
「うん。きょーからかりやじゅんぺい!これがぼくのなまえだから」
純は新しい家族と施設をあとにした。
假屋の叔父さんはいい人。
あの人からの虐待が酷いとき。
おいでって言ってくれた。
「由貴くんにも新しい家族ができるよ」
「ほんとうに?」
「もし家族ができなくてもここを出ていかなきゃいけない時まではずっといるからね」
それからしばらくして。
テレビが取材にきた。
うちの施設を取材しに。
俺もそれに答えた。
施設にいる俺と歳の近い子たちは昼間は施設の先生たちから文字を教えてもらっていた。
近くに幼稚園も保育園もなかったから。
「由貴くんひらがなかけるんだね!凄いね」
「うん。おかーさんにおしえてもらってた」
そして。
週に1回買い物行く日があってじゃんけんでそれを決めていた。
他のとこはわからないけど。
それぞれお小遣いももらっていた。
「ぼくいい。ゆき!いってきて」
「恭平くん、えらいね」
「なんで?」
「ゆき。そとでたことないから」
先生たちと施設にいたお兄ちゃんたちと買い物に。
みんなして欲しいのないかって聞いてきた。
「あ、だれかピアノひいてる」
ショッピングモールの真ん中でピアノを弾いていた。
それまで興味なかったけど。
何故か魅入ってしまった。
「ゆきーあそぼ」
そう声をかけるの純。
純に何故か顔を見つめられた。
「ゆき。げんきない?ぐあいわるそー」
「そんなことはない」
「そんなことあるの!せんせーよんでくる」
そう言って先生のいるところへ行った。
「由貴くん。大丈夫?」
「せんせー。だいじょーぶ!じゅんがおおげさなだけだよ」
「由貴くん。お昼寝しようか?」
「で、でもっ」
「ゆき。おれ、みんなとサッカーしてあそんでくるから」
そう言って純は外に行った。
「由貴くん眠そうだよ?」
「せんせー、あのね」
「由貴くん、眠れない?」
何故か先生にはわかっているみたいだった。
「あのね、おかーさんからがしんでからねれないの」
「夜どうしてるの??」
「おきてるよ。じゅんやきょーへーがおきないようにじっとしてる」
「お母さん亡くなったばかりだもんね。おいで」
先生は母さんがしてくれたみたいに背中をさすってくれた。
不思議と眠くなってきた。
『由貴。みんなと仲良く幸せにね』
母さんにそう言われたような気がした。
『ゆき、まだねてる?』
『寝れてなかったからね』
純と先生??
「あ、おきた?」
「よく寝てたね」
「いま、なんじ?」
「今、夜の9時だよ」
「由貴くん。ご飯食べに行こうか?」
「で、でも」
「由貴くん。何が食べれる?」
気づかれていたんだ。
「フルーツ」
「バナナ?リンゴ?あ、ヨーグルトあるよ?バナナヨーグルトにしようか?」
「うん」
「待っててね?」
そう言って先生はキッチンへ向かっていった。
「はい。バナナヨーグルトだよ」
「いただきます」
「おいしい?」
「うん」
「食べれるだけでいいからね」
「ごちそうさまでした」
このあとはみがきして寝た。
不思議と先生が一緒だと寝れた。
純と施設で一緒だったのは半年ぐらいだった。
「じゅんのあたらしいおとうさん?」
「うん。きょーからかりやじゅんぺい!これがぼくのなまえだから」
純は新しい家族と施設をあとにした。
假屋の叔父さんはいい人。
あの人からの虐待が酷いとき。
おいでって言ってくれた。
「由貴くんにも新しい家族ができるよ」
「ほんとうに?」
「もし家族ができなくてもここを出ていかなきゃいけない時まではずっといるからね」
それからしばらくして。
テレビが取材にきた。
うちの施設を取材しに。
俺もそれに答えた。
施設にいる俺と歳の近い子たちは昼間は施設の先生たちから文字を教えてもらっていた。
近くに幼稚園も保育園もなかったから。
「由貴くんひらがなかけるんだね!凄いね」
「うん。おかーさんにおしえてもらってた」
そして。
週に1回買い物行く日があってじゃんけんでそれを決めていた。
他のとこはわからないけど。
それぞれお小遣いももらっていた。
「ぼくいい。ゆき!いってきて」
「恭平くん、えらいね」
「なんで?」
「ゆき。そとでたことないから」
先生たちと施設にいたお兄ちゃんたちと買い物に。
みんなして欲しいのないかって聞いてきた。
「あ、だれかピアノひいてる」
ショッピングモールの真ん中でピアノを弾いていた。
それまで興味なかったけど。
何故か魅入ってしまった。
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