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翼、ふたたび
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翼が大学に来たあと颯太に言われた。
「1人で帰ったダメだからね!絶対に誰かと帰らなきゃダメだよ?」と。
颯太の心配症は今にはじまったことじゃないけどさ。
「大丈夫だって」
「あのね!由貴くん?キミはね1人の体じゃないんだからね」
「わかってるてば」
「律や燐や純と帰るから!」
「約束だからね!破ったらお仕置きね?」
お仕置きってどうせ膝枕とかだろ?
颯太は膝枕されるのが好きらしくよく膝枕されたがる。
律たちも颯太がそういうならと言って一緒に帰ってくれていた。
あれから毎日誰かと一緒だったんだけど。
今日は純も律もゼミがあるから俺一人になる。
で、颯太と変わらず心配性の純が終わるまで待ってろとか言ってきた。
「お前になんかあれば颯が心配するだろう?」
「それはそうだけど…………」
颯太はかなりの心配性。
"由貴くんを心配しないで誰を心配しなきゃいけないの?"と必ず言ってくる。
わかってるんだけどさ!
心配症じゃなくてただ子供扱いされている気分になるんだよな。
************
なんとか純を説得し一人で帰ってると…………。
「よぉ、由貴」
翼がまた現れた。
「何のようだよ?」
「冷たいなぁ。俺の由貴を迎えにきたんじゃないか」
"俺の?"
違う。
俺は翼のモノじゃない。
「俺は翼のモノじゃない」
「じゃあ誰のモンだよ?颯太か?」
「そうだよ。俺は颯太のモンだよ」
「颯太のどこがいいんだよっ人をバカにしたような態度を取るあんな奴のどこがっ」
「確かに颯太はそういう態度を取るときある!でも颯太は優しい奴だからっ」
「そんなわけないだろう?颯太は優しくはないぞ?」
……。
気のせいか?
翼、颯太を悪く言った時。
一瞬悲しそうな顔をしていた。
そんな顔をするくらいなら何で悪く言うんだよ!
翼。
何で颯太をそんなに悪く言うんだよ。
「翼、お願いだからっ颯太を悪く言うなよ」
「俺は颯太が嫌いだ!それに颯太のやつ昔お前のことが好きだから協力してくれって言ったら承諾してくれたぞ」
翼。
やめてくれ。
何でそんなに颯太を嫌うんだよ。
そんなこと言うなよ。
「おいっ。翼」
「うげっ陸也っ」
「お前、懲りもせずにまた由貴をつけ回してんのか?ああ"!?」
「由貴も泣くなよ?いくら大好きな颯太を悪く言われたからって」
「だってっ」
「仕方ねぇな」
陸也は俺を抱き上げて歩き出した。
「翼。由貴は俺の弟だからこいつに手を出したらどうなるか覚えとけよ?」
それだけ言うと陸也は翼に蹴りを入れて歩き出した。
この時の陸也の顔が微かに笑っていた。
まるで何かを企んでいるかのように。
「1人で帰ったダメだからね!絶対に誰かと帰らなきゃダメだよ?」と。
颯太の心配症は今にはじまったことじゃないけどさ。
「大丈夫だって」
「あのね!由貴くん?キミはね1人の体じゃないんだからね」
「わかってるてば」
「律や燐や純と帰るから!」
「約束だからね!破ったらお仕置きね?」
お仕置きってどうせ膝枕とかだろ?
颯太は膝枕されるのが好きらしくよく膝枕されたがる。
律たちも颯太がそういうならと言って一緒に帰ってくれていた。
あれから毎日誰かと一緒だったんだけど。
今日は純も律もゼミがあるから俺一人になる。
で、颯太と変わらず心配性の純が終わるまで待ってろとか言ってきた。
「お前になんかあれば颯が心配するだろう?」
「それはそうだけど…………」
颯太はかなりの心配性。
"由貴くんを心配しないで誰を心配しなきゃいけないの?"と必ず言ってくる。
わかってるんだけどさ!
心配症じゃなくてただ子供扱いされている気分になるんだよな。
************
なんとか純を説得し一人で帰ってると…………。
「よぉ、由貴」
翼がまた現れた。
「何のようだよ?」
「冷たいなぁ。俺の由貴を迎えにきたんじゃないか」
"俺の?"
違う。
俺は翼のモノじゃない。
「俺は翼のモノじゃない」
「じゃあ誰のモンだよ?颯太か?」
「そうだよ。俺は颯太のモンだよ」
「颯太のどこがいいんだよっ人をバカにしたような態度を取るあんな奴のどこがっ」
「確かに颯太はそういう態度を取るときある!でも颯太は優しい奴だからっ」
「そんなわけないだろう?颯太は優しくはないぞ?」
……。
気のせいか?
翼、颯太を悪く言った時。
一瞬悲しそうな顔をしていた。
そんな顔をするくらいなら何で悪く言うんだよ!
翼。
何で颯太をそんなに悪く言うんだよ。
「翼、お願いだからっ颯太を悪く言うなよ」
「俺は颯太が嫌いだ!それに颯太のやつ昔お前のことが好きだから協力してくれって言ったら承諾してくれたぞ」
翼。
やめてくれ。
何でそんなに颯太を嫌うんだよ。
そんなこと言うなよ。
「おいっ。翼」
「うげっ陸也っ」
「お前、懲りもせずにまた由貴をつけ回してんのか?ああ"!?」
「由貴も泣くなよ?いくら大好きな颯太を悪く言われたからって」
「だってっ」
「仕方ねぇな」
陸也は俺を抱き上げて歩き出した。
「翼。由貴は俺の弟だからこいつに手を出したらどうなるか覚えとけよ?」
それだけ言うと陸也は翼に蹴りを入れて歩き出した。
この時の陸也の顔が微かに笑っていた。
まるで何かを企んでいるかのように。
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