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葉月カイト

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夏合宿

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「わかっていただけました?」



そして。
颯太は一瞬困ったような顔した。
こんなに密着してたらわかるしな。
キスだけでこんなになるとか恥ずかしすぎる。





「……藤澤ー俺達ちょっと部屋に戻るから」
「取りあえずこっちは気にすんな」



颯太は俺をそのまま部屋に戻る。


「はぁっちょっ颯太っ」




部屋にもどってくると、颯太はずっとキスしてくる。
そんなキスされたら下がやばいんだけど。
ヤバイというかすでに勃ってるんだけど。



「何?」
「何じゃなくて!何でみんなの前でしてくるんだよ!」
「暮沢さんにムカついたから」



暮沢さんと颯太ははっきりいって相性が悪い。



「暮沢さんはね由貴くんへは"好意"じゃなくて"敵意"だからね」
「え?どういうことだ?」
「暮沢さんは俺が好きらしいから。でも、俺はあんなごつい人はタイプじゃないし誘われても由貴くん優先にしていたら由貴くんに対して敵意丸出しにしちゃってさ」



暮沢さん。
颯太が好きなんだ。
さっきのは嘘じゃなくて本気だったのか。



『颯太をくれよ』


「もう。由貴くん、妬かないでよ」
「なっ!?妬いてなんかっ」
「俺は由貴くんを好きな奴が俺以外いたら嫌だけどな」




俺も嫌だ。
颯太を好きな奴が他にいるとか。



「そんなことよりも。由貴くん」
「あっちょっどこ触って」
「さっきのキスで勃ってたでしょ?」



ちくしょー。
何でわかるんだよっ。



「最後までしないけど、責任取ってあげる」



颯太は俺の下着ごと剥ぎ取った。



「みんな、バーベキューしてるけど、あまり声出すとばれちゃうからね?」
「ならっそういうならすんなよっ」
「そんな顔で言われたら余計にしたくなっちゃうんだよね。それにさ由貴くん、結構限界でしょ?」
「っ」


やめるつもりがないのか颯太は俺のを咥えてきた。


「んっ」
「ねぇ、由貴くん。藤澤が由貴くんが俺が手をだしてこないって言ったんだって?」



なんでばらすんだよ。
あの人はっ。



「そういう時は由貴くんから誘ってくれていいんだよ?」
「……無理」
「由貴くんはホント恥ずかしがりやなんだから。……俺が由貴くんとしなかったのは由貴くんを好きすぎて手出せなかったんだよ」
「颯太が?」
「うん。何人もの子たちと付き合ってきたよ?俺から好きになったのは由貴くんが初めてなんだよ」



颯太はそう言いながら優しく微笑んでいた。




「あっ颯太っダメっ」




俺が快楽に弱いからか颯太に口でされるといつもあっという間にいかされる。




「いいよ。何回でもイッて」



颯太は俺のを吸い上げるかのようにしてくる。
そうされるとあっけなく果てるから嫌なんだけど。


あのあと颯太にいかされまくった。
最後まではシなかったけど。




それは今度ゆっくり俺を味わうからだと。



「由貴くん?」



俺だけさんざんイカされたあと、恥ずかしくて。
シャワー浴びたあと布団に潜っているんだけど。



「俺にいかされたのが嫌だった?」
「違う。嫌じゃない」
「じゃあ何?」
「颯太にされるの嫌じゃないないんだ。ただ…………」
「ただ何?」
「…………ただ恥ずかしかったんだ」
「恥ずかしかった?でももっと恥ずかしいことしてるじゃない?今さら…………」



あきれぎみなため息を吐いたかと思ったら、颯太は俺を抱き上げた。



「みんなのとこに戻ろう?ちょっと寒くなってきたから上から着ていきなよ?」



あまり食べないできたしな。



「お前たち早かったな?」
「そうでもないよ?由貴くんてば、何回もイクから」
「颯太っ何をあんたは言おうとしてるんだよ!」
「兄ちゃん!はい」
「焼きそば。とっといてくれたんだ?」
「そりゃあね。焼きそばは颯太さんが作ったんだし」
「由貴。パンぽいのやる」
「パンぽいのって?」
「小麦粉を水に溶かしたのをただ焼いただけのやつ」
「そういえば暮沢さんは?」
「帰った。お詫びにってアイスとかいっぱい買ってくれてるぞ」



*********



「クール宅急便で家に送ればいいじゃない」



あとで半分は美希ちゃんにあげればいいよって言ってたからそうすることにした。
颯太、ひとり暮らしなのに冷蔵庫がデカイんだよな。
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