LOVE☆GAME

夏合宿

6

「暇ー｣



颯太が買い出しに行ってから暇だから、ゲームしていたら眠気が…………。



"またこんな格好で寝てるし"



颯太？
帰ってきたのか。



「颯太？｣
「あ、起きた？夕飯まで時間あるし寝てなよ｣



そう言いながら颯太は頭を撫でてくれる。
颯太の手は心地がいい。



だから離したくなくて握りかえしたら颯太が楽しそうに言ってきた。



「少しだけだからね｣


そういって一緒に寝てくれた。



「ふわぁー｣
「よく寝てたね｣
「…………何で颯太がいんの？｣
「覚えてないの？由貴くんが一緒に寝てほしそうだっから一緒に寝てたんじゃない｣



そんなこと言ったっけ？？
まぁ、いいや。



「全く……寝ぼけてるんだから。じゃあご飯作ってくるからね｣



そう言って颯太は食堂に行った。



それよりも、颯太がおかしい。
前はところ構わず手出してたのに。
今はキス以上はしてこない。



"あまりガリガリだと骨が当たっていたいんだよね"



前にそんなこと言ってたっけ。



俺があまりにも細いから嫌なのかも知れない。



『純。相談があるんだけど』



俺は純の部屋に向かった。



「颯が手出してこない？｣
「颯太が手出してこない？｣
「颯太さんが手出してこない？｣
「あぁ…………｣



純に相談しに行ったら藤澤さんがいて、純が燐も呼ぶかつって3人に相談することに。



「そんなの簡単じゃん｣
「簡単って？｣
「由貴が颯にしたいて言えばいいじゃん｣
「なっ｣




こいつらは他人事だと思って！



「そんなことされた日には颯太から押し倒されるだろうけどな｣
「由貴って颯とするのは嫌じゃないんだろう？｣
「嫌じゃないよ｣
「じゃあ気持ちいい？颯太ってうまい？｣
「颯太以外とはないからわかんないけど｣

相談しに来たのに何故か質問攻めされている。


「なぁ、今。由貴が可愛いこと言ってる｣
「颯以外とはしたくないって｣
「違うっ颯太以外とはしたことないって言ったの！｣




こいつらに相談したのが間違いだった。
特に純と藤澤さんは。
藤澤さんと純は俺で遊んでいるんだよな。




燐はそんな2人に対してあきれていたけど。


「……由貴。颯太はお前が大切すぎてそれで手出せないのかもしれないぞ？｣
「え？｣
「合宿終わったら聞いて見ろよ｣
「？うん、わかった｣



藤澤さんは何か知っているらしくそう言ってきた。
いつもそうだ。
藤澤さんは颯太のことをよく知っているから。
俺の知らない颯太を。




颯太のこともっと知りたいのに。
知る必要のないことは颯太は何も話してくれない。




「由貴、俺なんかに妬くなよ？」
「なっ妬いてなんかない」




なんだよ。
藤澤さんにはバレバレかよ。