272 / 404
夏合宿
3
しおりを挟む
「颯太。合宿中、由貴といちゃつくの禁止な」
夏休みに入って最初の練習日に藤澤が言ってきた。
「いちゃつくのてどの程度のこと言ってるの?」
「キス、ハグ、セックス」
「俺、確実に死ぬ」
「おい。コラッ合宿中に由貴に手出すなよ?」
「出さないよ」
「嘘つくなよ。去年の合宿中手出してだろうが!」
あはっ。
バレてる。
というか、藤澤。
セックスて言った時微かに顔が赤かった。
もう、初心なんだから。
童貞なわけないだろうし。
由貴くんは童貞ぽいけど。
「颯太!聞いてんのかよ!!」
「ごめん。聞いてなかった」
「だーかーらー!由貴に手出すなよ!去年由貴最終日お前のせいで熱だしただろうが!」
「だって由貴くんが可愛いんだもん」
そう。
去年の合宿中。
練習のあと散々ヤりまくって最後の日には由貴くん疲れて熱出して寝込んだんだよね。
「じゃあ部屋別にするぞ?」
「う"っそれはやめて」
由貴くんと付き合いはじめてから藤澤にいいようにいじられてる。
はっきり言って面白くない!
「なぁ、次の部長だけどな」
「どっちにするの?」
「由貴を部長に純平がフォローか逆か」
「えー由貴くん部長にしたら構ってもらえなくなる」
「颯太!」
「ごめん。ごめん」
藤澤は大学院に進学するから早めに次を決めたいみたいだけど。
「他の奴にも聞いてみるよ」
そう言って藤澤は練習に戻る。
多分、由貴くんで決まりだろうけど。
あの言い方からすると。
「はぁ…………」
「颯太!いい加減あきらめろ」
「だって…………」
ご飯作るメンバーをアミダくじで決めた藤澤。
で、俺は見事に由貴くんと離れた。
「俺はお前たちは離すつもりだったからな」
「何で?」
「由貴はともかく!お前、由貴といるといちゃつくだろうが!」
「抱きついたりはするけどさ…………」
「……なぁ、颯太。お前、由貴と付き合いだしてからシたか?」
なんでわざわざ聞いて来るんだろう?
「してない」
「え?何で?」
「由貴くんを好きすぎて手を出せないんだよ」
「なぁ、由貴は知ってるのか?」
「気づかれてない……はず」
「颯太て案外…………」
「案外何?俺さ最近耳が遠くてわかんないんだよね」
わかってるよ。
由貴くんは自分からは誘わない。
付き合う前は大丈夫だったのに。
「由貴はそのくらいじゃ嫌いにならないだろう?」
わかってるけどね。
「今日は由貴たちが作るんだろう?つか、今ごろからかわれてたりして。"会長にご飯作ってるのか"とかなんとか聞かれてたりして」
*********
「八宝菜と焼きビーフン」
「由貴の奴肉少ないメニューにしようとするんだから」
「由貴くん肉嫌いだもんね?」
「嫌いなんじゃない。苦手なだけ」
「変わんないじゃん」
そして。
いつものことだけど。
由貴くんてば肉を残すか肉を俺によこすんだよね。
「また肉だけ抜いて……」
「じゃああげる。食べて」
「じゃなくて……」
由貴くんは嫌いなモノをいつも俺によこす。
肉好きだし別にいいよ。
「少しは食べる努力しなよ?」
「無理なもんは無理」
「食べさせてあげるから食べて」
「やだ」
「やだって」
やだってホント由貴くんは可愛いんだから。
「由貴くん、買い出しに行ってくるけど何か欲しいものある?」
「ない」
「じゃあ行ってくるね」
由貴くんは疲れはてたみたいで寝ちゃった。
夏休みに入って最初の練習日に藤澤が言ってきた。
「いちゃつくのてどの程度のこと言ってるの?」
「キス、ハグ、セックス」
「俺、確実に死ぬ」
「おい。コラッ合宿中に由貴に手出すなよ?」
「出さないよ」
「嘘つくなよ。去年の合宿中手出してだろうが!」
あはっ。
バレてる。
というか、藤澤。
セックスて言った時微かに顔が赤かった。
もう、初心なんだから。
童貞なわけないだろうし。
由貴くんは童貞ぽいけど。
「颯太!聞いてんのかよ!!」
「ごめん。聞いてなかった」
「だーかーらー!由貴に手出すなよ!去年由貴最終日お前のせいで熱だしただろうが!」
「だって由貴くんが可愛いんだもん」
そう。
去年の合宿中。
練習のあと散々ヤりまくって最後の日には由貴くん疲れて熱出して寝込んだんだよね。
「じゃあ部屋別にするぞ?」
「う"っそれはやめて」
由貴くんと付き合いはじめてから藤澤にいいようにいじられてる。
はっきり言って面白くない!
「なぁ、次の部長だけどな」
「どっちにするの?」
「由貴を部長に純平がフォローか逆か」
「えー由貴くん部長にしたら構ってもらえなくなる」
「颯太!」
「ごめん。ごめん」
藤澤は大学院に進学するから早めに次を決めたいみたいだけど。
「他の奴にも聞いてみるよ」
そう言って藤澤は練習に戻る。
多分、由貴くんで決まりだろうけど。
あの言い方からすると。
「はぁ…………」
「颯太!いい加減あきらめろ」
「だって…………」
ご飯作るメンバーをアミダくじで決めた藤澤。
で、俺は見事に由貴くんと離れた。
「俺はお前たちは離すつもりだったからな」
「何で?」
「由貴はともかく!お前、由貴といるといちゃつくだろうが!」
「抱きついたりはするけどさ…………」
「……なぁ、颯太。お前、由貴と付き合いだしてからシたか?」
なんでわざわざ聞いて来るんだろう?
「してない」
「え?何で?」
「由貴くんを好きすぎて手を出せないんだよ」
「なぁ、由貴は知ってるのか?」
「気づかれてない……はず」
「颯太て案外…………」
「案外何?俺さ最近耳が遠くてわかんないんだよね」
わかってるよ。
由貴くんは自分からは誘わない。
付き合う前は大丈夫だったのに。
「由貴はそのくらいじゃ嫌いにならないだろう?」
わかってるけどね。
「今日は由貴たちが作るんだろう?つか、今ごろからかわれてたりして。"会長にご飯作ってるのか"とかなんとか聞かれてたりして」
*********
「八宝菜と焼きビーフン」
「由貴の奴肉少ないメニューにしようとするんだから」
「由貴くん肉嫌いだもんね?」
「嫌いなんじゃない。苦手なだけ」
「変わんないじゃん」
そして。
いつものことだけど。
由貴くんてば肉を残すか肉を俺によこすんだよね。
「また肉だけ抜いて……」
「じゃああげる。食べて」
「じゃなくて……」
由貴くんは嫌いなモノをいつも俺によこす。
肉好きだし別にいいよ。
「少しは食べる努力しなよ?」
「無理なもんは無理」
「食べさせてあげるから食べて」
「やだ」
「やだって」
やだってホント由貴くんは可愛いんだから。
「由貴くん、買い出しに行ってくるけど何か欲しいものある?」
「ない」
「じゃあ行ってくるね」
由貴くんは疲れはてたみたいで寝ちゃった。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
受け付けの全裸お兄さんが店主に客の前で公開プレイされる大人の玩具専門店
ミクリ21 (新)
BL
大人の玩具専門店【ラブシモン】を営む執事服の店主レイザーと、受け付けの全裸お兄さんシモンが毎日公開プレイしている話。
公開凌辱される話まとめ
たみしげ
BL
BLすけべ小説です。
・性奴隷を飼う街
元敵兵を性奴隷として飼っている街の話です。
・玩具でアナルを焦らされる話
猫じゃらし型の玩具を開発済アナルに挿れられて啼かされる話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる