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キミが好きだよ
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あれから颯太とは話していない。
最初は意地になっていた。
でも。
時間が経てば経つほどどうしたらいいのかわからない。
颯太のそばにいたい。
颯太ともっともっと話をしたい。
颯太に好きになって欲しい。
なのに。
颯太を避けて。
バイトもそうだ陸也に無理言ってホールに変えてもらって。
俺自身どうしたらいいのかわからない。
「由貴入るぞ」
「陸也?なんだ」
「…………また泣いてたのか?」
「泣いてなんかっ」
「目赤いぞ?それにこれでも泣いてないて言うのか?」
陸也の前ではどんなに強がっても意味がない。
「…………」
「由貴。そんなに泣くなら颯太のことなら諦めてしまえ」
諦める?
颯太を?
「はっきり言って今の颯太に由貴を任せれない」
「そうだろう?お前を泣かせてるじゃないか」
違う。
これは勝手に俺が泣いてるだけ。
颯太は悪くない。
「ヤダ」
「由貴……」
「陸也の言うことでもこれだけは絶対に嫌だから」
「由貴」
陸也の言うこと聞きたくないから布団に潜った。
「由貴。もうすぐ学生総会があるからな」
「学生総会?」
「そ。去年由貴は休んでたから知らないだろうけど」
GWが終わったある日。
純がそう言ってきた。
その日は講義はなく教授たちもみんな参加だそうだ。
今の時期学生会の人たちは忙しいんだそうだと余計なフォローしてきた。
嫌でもその日は颯太を見てしまう。
「由貴。颯太だけど…………」
「藤澤さん。いいって大丈夫だから」
みんな颯太のフォローをしてくれる。
元々気持ちを伝えちゃいけなかったんだ。
颯太にゲームしようなんて言われて。
もしかしたらなんて思ったから。
颯太から連絡できなくした。
これ以上一緒にいたら期待してしまうから。
「由貴、大丈夫か?」
あれ以来特に最近は体調が悪い。
多分顔色が悪いんだと思う。
みんなに心配かけたくないのに。
体重も5キロ減ったし。
食いたくても食えない。
胃がムカムカするし吐き気がしてくる。
「由貴、ほらっ」
体調悪くて食べないでいたら、陸也が食べさせてやるなんて言ってきやがった。
最近。
胃がムカムカして食べれない。
それに痛むし。
「……由貴。今日は大学休め」
「え?」
「燐が心配するだろう?」
「わかった」
燐に取りあえずメールしておくことに。
『今日、休むから』
心配して今日の夜来るだろうけどな。
「兄ちゃん!」
案の定。
燐は夜に来た。
「ね。兄ちゃん、いい加減颯太さんと仲直りしなよ」
燐。
違うんだ。
別にケンカしているわけじゃないから。
ただ。
今さらどうしたらいいのかわからないんだ。
「……いいの?颯太さん取られちゃうよ?」
「颯太は俺のモンじゃないし、それに颯太に気持ちを伝えたのが間違えだったんだよ」
「兄ちゃん。いいの?」
いいわけない。
颯太に俺以外好きになんかなって欲しくない。
「もう兄ちゃんはっそろそろ陸也さんが行動起こしてるかもね?」
「どういう意味だよ?」
「教えない」
最近の燐はこういうとこがある。
ケチ臭いというか、そういうとこが。
最初は意地になっていた。
でも。
時間が経てば経つほどどうしたらいいのかわからない。
颯太のそばにいたい。
颯太ともっともっと話をしたい。
颯太に好きになって欲しい。
なのに。
颯太を避けて。
バイトもそうだ陸也に無理言ってホールに変えてもらって。
俺自身どうしたらいいのかわからない。
「由貴入るぞ」
「陸也?なんだ」
「…………また泣いてたのか?」
「泣いてなんかっ」
「目赤いぞ?それにこれでも泣いてないて言うのか?」
陸也の前ではどんなに強がっても意味がない。
「…………」
「由貴。そんなに泣くなら颯太のことなら諦めてしまえ」
諦める?
颯太を?
「はっきり言って今の颯太に由貴を任せれない」
「そうだろう?お前を泣かせてるじゃないか」
違う。
これは勝手に俺が泣いてるだけ。
颯太は悪くない。
「ヤダ」
「由貴……」
「陸也の言うことでもこれだけは絶対に嫌だから」
「由貴」
陸也の言うこと聞きたくないから布団に潜った。
「由貴。もうすぐ学生総会があるからな」
「学生総会?」
「そ。去年由貴は休んでたから知らないだろうけど」
GWが終わったある日。
純がそう言ってきた。
その日は講義はなく教授たちもみんな参加だそうだ。
今の時期学生会の人たちは忙しいんだそうだと余計なフォローしてきた。
嫌でもその日は颯太を見てしまう。
「由貴。颯太だけど…………」
「藤澤さん。いいって大丈夫だから」
みんな颯太のフォローをしてくれる。
元々気持ちを伝えちゃいけなかったんだ。
颯太にゲームしようなんて言われて。
もしかしたらなんて思ったから。
颯太から連絡できなくした。
これ以上一緒にいたら期待してしまうから。
「由貴、大丈夫か?」
あれ以来特に最近は体調が悪い。
多分顔色が悪いんだと思う。
みんなに心配かけたくないのに。
体重も5キロ減ったし。
食いたくても食えない。
胃がムカムカするし吐き気がしてくる。
「由貴、ほらっ」
体調悪くて食べないでいたら、陸也が食べさせてやるなんて言ってきやがった。
最近。
胃がムカムカして食べれない。
それに痛むし。
「……由貴。今日は大学休め」
「え?」
「燐が心配するだろう?」
「わかった」
燐に取りあえずメールしておくことに。
『今日、休むから』
心配して今日の夜来るだろうけどな。
「兄ちゃん!」
案の定。
燐は夜に来た。
「ね。兄ちゃん、いい加減颯太さんと仲直りしなよ」
燐。
違うんだ。
別にケンカしているわけじゃないから。
ただ。
今さらどうしたらいいのかわからないんだ。
「……いいの?颯太さん取られちゃうよ?」
「颯太は俺のモンじゃないし、それに颯太に気持ちを伝えたのが間違えだったんだよ」
「兄ちゃん。いいの?」
いいわけない。
颯太に俺以外好きになんかなって欲しくない。
「もう兄ちゃんはっそろそろ陸也さんが行動起こしてるかもね?」
「どういう意味だよ?」
「教えない」
最近の燐はこういうとこがある。
ケチ臭いというか、そういうとこが。
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