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葉月カイト

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すれ違い

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「……由貴といや、帰ってから何があった?」
「ちょっとやらかした」
「いいから話せ」



藤澤にそう言われ仕方なく話すことに。


「由貴くんにひかりちゃん口説いていいって言っちゃった」
「はぁ!?」
「本気じゃないって」
「お前、由貴のこと好きじゃないのか?」
「好きだよ」
「なら何やらかしてんだよ。好きな奴泣かせんなよ」




ホントに。
好きな子泣かせて何やってるんだろう。




「颯太、お前。由貴をどうしたいんだよ?」
「由貴くんがどんな反応するかみてみたかったんだよ」
「……お前さ人を試すようなやり方やめろよ」
「仕方ないでしょ?」



呆れたのか藤澤はため息を吐き



「…………颯太。お前!陸也さんにさくっと殺されてこい」



そう言ってきた。



「それは勘弁して」
「ったく。由貴を泣かせると純平とかうるさいぞ?」
「わかってる」



"ひかりちゃん口説いていい?"



本気で言ったわけじゃない。
由貴くんがどんな反応するか見たかっただけ。



この日。
かなり大量の肉と酒を飲んだ。



多分。
酔ってなかったことにしたかったんだと思う。







そして。
飯食い終わったあと由貴くんはひかりちゃんを送り届けたあと燐くん家に泊まるとかでそのまま4人は帰っていった。
藤澤も。
そして、俺は歩いて帰ることに。




「はぁ。食いすぎたかな」




かなり酔ったみたい。
足がふらつくし。




どうやって家に帰ったのかさえ覚えていなかった。



由貴くんのことどうするかな。






************



そして。
夜陸からメールがきた。



『明日の昼過ぎ帰ってくるからな。由貴と家に来いよ』



あぁっ。
陸に絶対に陸に殺される。



覚悟決めて本当のこと言う??




『由貴、燐のとこ泊まるって』




はぁ。
きっと泣かせてる。



それから俺は由貴くんを構わなくなった。
というよりどうしたらいいのかわからないのほうが正しいかな。





そして。
陸に呼び出された。



「なぁ、颯太?お前、まさかとは思うけど由貴をいじめてないよな?」



あぁっ。
やっぱり。
気づかれてる。
これは絶っっ対に気づかれてる。


「なんのことぉ!?」
「颯太」
「ちょっとケンカしちゃった」



そうしとかないと陸がうるさいしね。




そして。
大量のお土産渡された。
基本的には食べ物だけど。



はまぐりに牛肉、干し芋、メロン。
いくら分買ってきたんだろう。



今日はすき焼きにしようかな。



「それとほれ」
「なに?」
「すき焼きだよ。昨日大量に作ったからな」



絶対に嘘だ。
どうせ俺が来るからそのためだろうし。
ホントお人好しなんだから。



大量のすき焼きを貰って帰った。




半分は今日食べて、残りは別の日に食べようっと。
すき焼きいつ以来だろう。
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