229 / 404
愛しいキミのために
5
しおりを挟む
ーーcase2.莉音ーー
こいつもウザい奴なんだよな。
「莉音。悪いけど連絡取り合うのやめよう」
「何で?」
「好きな子できたんだよ」
「ホント?おめでとう」
ミナミとは別の意味で。
「おめでとうとかいらないし」
「だってあのクールで誰にも執着しないあんたに好きな子できるとかよほどじゃない?」
ほっといて欲しい。
「相手は誰?男の子?女の子?」
何で女ってこう根掘り葉掘り聞くんだ?
迷惑なんだけど。
「男だよ。サークルの後輩」
「橘ーあんたついに男に目覚めたの?」
「そういうんじゃないよ。たまたまだよ。女の子も好きだし?」
「あんた好みなら性別関係なかったわね」
こいつは中学からの付き合いというか元カノ。
ミナミと別れたあと付き合っていた。
付き合っていたのは1番長い。
「紹介してよ」
「やだ」
「減るもんじゃないしいいじゃない」
こいつに付き合った女の子や男を紹介したけどさんざんな目にあった。
「減る」
「……そんなに好き?」
「じゃないならお前らと手を切ることしねーよ」
「まぁいいけど。大学のみんなに聞いてみたらわかるもの」
くそーっ。
だから嫌だったんだよ!
こいつは。
同じ大学に通っている。
しかも。
学部が同じ。
練習見られたら多分バレる。
今日は朝から練習。
「なぁ、由貴。お前、首筋のそれ」
「なっ何でもない!」
由貴くんは俺がつけた跡を手で覆うように隠した。
そんな顔したらバレバレなのに。
この子は。
「どっかの獣に噛まれた?」
ふーじーさーわっ!
「獣って」
「オレンジ色の髪の無駄に背の高い奴とか?」
藤澤の奴ニヤついた顔して。
わかって聞いてるし。
「えっとその…………」
由貴くん可愛すぎるっ。
「藤澤。由貴くんいじめるな!わかって聞いてるだろう?」
「つか、お前も見えるとこにつけんな」
「だってー」
だって。
由貴くんを誰にも奪われたくないから。
それに由貴くん嫌がってないし。
全く嫌がってないわけじゃないけど。
涙目で嫌がるのがいいというか。
藤澤あたりに言うとやめろとか言われるだろうけど。
「心配しなくても、由貴に手出す奴いねぇーよ」
わかってるんだけどね。
由貴くんは気づいてないけど。
学祭、俺とまわったことで。
俺のお気に入りと思われてる。
それでいいんだよ。
由貴くんに変な虫つかないなら。
もっともそれをわかった上で手を出すなら遠慮なく相手になるから。
「なぁ、由貴。今度シングルで出ないか?」
「ダブルスがいい」
「何で?」
「だって体力持たねーもん」
中学の時はシングルスで出ていたらしい。
試合はどうしていたかというと。
体力が持つうちに早めに決めていたとか。
こいつもウザい奴なんだよな。
「莉音。悪いけど連絡取り合うのやめよう」
「何で?」
「好きな子できたんだよ」
「ホント?おめでとう」
ミナミとは別の意味で。
「おめでとうとかいらないし」
「だってあのクールで誰にも執着しないあんたに好きな子できるとかよほどじゃない?」
ほっといて欲しい。
「相手は誰?男の子?女の子?」
何で女ってこう根掘り葉掘り聞くんだ?
迷惑なんだけど。
「男だよ。サークルの後輩」
「橘ーあんたついに男に目覚めたの?」
「そういうんじゃないよ。たまたまだよ。女の子も好きだし?」
「あんた好みなら性別関係なかったわね」
こいつは中学からの付き合いというか元カノ。
ミナミと別れたあと付き合っていた。
付き合っていたのは1番長い。
「紹介してよ」
「やだ」
「減るもんじゃないしいいじゃない」
こいつに付き合った女の子や男を紹介したけどさんざんな目にあった。
「減る」
「……そんなに好き?」
「じゃないならお前らと手を切ることしねーよ」
「まぁいいけど。大学のみんなに聞いてみたらわかるもの」
くそーっ。
だから嫌だったんだよ!
こいつは。
同じ大学に通っている。
しかも。
学部が同じ。
練習見られたら多分バレる。
今日は朝から練習。
「なぁ、由貴。お前、首筋のそれ」
「なっ何でもない!」
由貴くんは俺がつけた跡を手で覆うように隠した。
そんな顔したらバレバレなのに。
この子は。
「どっかの獣に噛まれた?」
ふーじーさーわっ!
「獣って」
「オレンジ色の髪の無駄に背の高い奴とか?」
藤澤の奴ニヤついた顔して。
わかって聞いてるし。
「えっとその…………」
由貴くん可愛すぎるっ。
「藤澤。由貴くんいじめるな!わかって聞いてるだろう?」
「つか、お前も見えるとこにつけんな」
「だってー」
だって。
由貴くんを誰にも奪われたくないから。
それに由貴くん嫌がってないし。
全く嫌がってないわけじゃないけど。
涙目で嫌がるのがいいというか。
藤澤あたりに言うとやめろとか言われるだろうけど。
「心配しなくても、由貴に手出す奴いねぇーよ」
わかってるんだけどね。
由貴くんは気づいてないけど。
学祭、俺とまわったことで。
俺のお気に入りと思われてる。
それでいいんだよ。
由貴くんに変な虫つかないなら。
もっともそれをわかった上で手を出すなら遠慮なく相手になるから。
「なぁ、由貴。今度シングルで出ないか?」
「ダブルスがいい」
「何で?」
「だって体力持たねーもん」
中学の時はシングルスで出ていたらしい。
試合はどうしていたかというと。
体力が持つうちに早めに決めていたとか。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
受け付けの全裸お兄さんが店主に客の前で公開プレイされる大人の玩具専門店
ミクリ21 (新)
BL
大人の玩具専門店【ラブシモン】を営む執事服の店主レイザーと、受け付けの全裸お兄さんシモンが毎日公開プレイしている話。
公開凌辱される話まとめ
たみしげ
BL
BLすけべ小説です。
・性奴隷を飼う街
元敵兵を性奴隷として飼っている街の話です。
・玩具でアナルを焦らされる話
猫じゃらし型の玩具を開発済アナルに挿れられて啼かされる話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる