228 / 404
愛しいキミのために
4
しおりを挟む
「そろそろ由貴くん帰らなきゃ」
「だな。陸也が日付変わる前には帰ってこい言ってたし」
陸のあの言い方は由貴くんとお泊まりしたかったらさっさと告れって意味だと思う。
今すぐ言いたい。
でも。
まだ言えない。
まだ終わってないから。
由貴くんからチョコ貰いたかったけどまた来年に期待しよう。
うん。
「あと、これやる」
由貴くんはそう言いながら俺に綺麗にラッピングされた包みを押しつけてきた。
「これ。バレンタインの?」
「そうだよ」
ちょっと意地悪して聞いてみたくなった。
「本命?義理?」
「聞かなくてもわかるだろう?」
「…………わかんない。どっち?」
由貴くんは顔を真っ赤にして俯きながら言ってきた。
「っ……本命だよ」
「ありがとう。ね、由貴くん。もう少し我慢してね」
「俺、遊びで他の子と遊ぶのやめるから」
だから。
もう少し待ってて。
「あ、俺からもはい」
今日は由貴くんの誕生日。
遊びに誘ってプレゼント用意してないわけない。
「え?」
「今日、誕生日でしょ?」
「覚えてたんだ?」
「もちろん。由貴くん19歳おめでとう」
「ありがとう」
ホント可愛いなぁ。
由貴くんを家まで送り届けていく。
じゃないと陸はうるさいし、俺も心配だから。
由貴くんは女の子扱いされてるみたいで嫌らしいけど。
それから。
しばらくして、ミナミを呼び出した。
「ミナミ。大切な話があるからいつもの喫茶店で待つ」
アイツと縁を切るために。
「颯太。待った?」
「待ってない」
「…………で、話しって?」
「ミナミ。真面目に聞け。俺にもう付きまとうな」
「何で?」
「何回も言わせんな!本命がいるんだよ」
「今までいなかったじゃない。何で!?」
「何でって好きになったんだから仕方ないだろう?」
「その子のどこがいいのよっ!?」
「意地っ張りで構わないと寂しいくせにそれを言わないで拗ねちゃって。妹や弟には甘くて」
「私の方が体の相性はいいはずよっ」
どこからそんな自信くるんだよ。
「その子とする方が気持ちいい」
可愛いし、エロいし。
ホント癖になる。
「私じゃどうしてもダメ?」
尚も食い下がるミナミ。
「ダメだ。俺が由貴くんじゃなきゃダメなんだよ。つか、その子以外じゃ勃たないたたないし」
由貴くんが欲しい。
由貴くん以外いらない。
「わかった。じゃあ捨てられたらもらってあげるわ」
聞き捨てならないことをミナミは言って帰っていった。
捨てられたらとか冗談じゃない。
そんなことにならないようにするさ。
好きな子が望むならそうするだけさ。
由貴くんには笑っていて欲しいから。
「だな。陸也が日付変わる前には帰ってこい言ってたし」
陸のあの言い方は由貴くんとお泊まりしたかったらさっさと告れって意味だと思う。
今すぐ言いたい。
でも。
まだ言えない。
まだ終わってないから。
由貴くんからチョコ貰いたかったけどまた来年に期待しよう。
うん。
「あと、これやる」
由貴くんはそう言いながら俺に綺麗にラッピングされた包みを押しつけてきた。
「これ。バレンタインの?」
「そうだよ」
ちょっと意地悪して聞いてみたくなった。
「本命?義理?」
「聞かなくてもわかるだろう?」
「…………わかんない。どっち?」
由貴くんは顔を真っ赤にして俯きながら言ってきた。
「っ……本命だよ」
「ありがとう。ね、由貴くん。もう少し我慢してね」
「俺、遊びで他の子と遊ぶのやめるから」
だから。
もう少し待ってて。
「あ、俺からもはい」
今日は由貴くんの誕生日。
遊びに誘ってプレゼント用意してないわけない。
「え?」
「今日、誕生日でしょ?」
「覚えてたんだ?」
「もちろん。由貴くん19歳おめでとう」
「ありがとう」
ホント可愛いなぁ。
由貴くんを家まで送り届けていく。
じゃないと陸はうるさいし、俺も心配だから。
由貴くんは女の子扱いされてるみたいで嫌らしいけど。
それから。
しばらくして、ミナミを呼び出した。
「ミナミ。大切な話があるからいつもの喫茶店で待つ」
アイツと縁を切るために。
「颯太。待った?」
「待ってない」
「…………で、話しって?」
「ミナミ。真面目に聞け。俺にもう付きまとうな」
「何で?」
「何回も言わせんな!本命がいるんだよ」
「今までいなかったじゃない。何で!?」
「何でって好きになったんだから仕方ないだろう?」
「その子のどこがいいのよっ!?」
「意地っ張りで構わないと寂しいくせにそれを言わないで拗ねちゃって。妹や弟には甘くて」
「私の方が体の相性はいいはずよっ」
どこからそんな自信くるんだよ。
「その子とする方が気持ちいい」
可愛いし、エロいし。
ホント癖になる。
「私じゃどうしてもダメ?」
尚も食い下がるミナミ。
「ダメだ。俺が由貴くんじゃなきゃダメなんだよ。つか、その子以外じゃ勃たないたたないし」
由貴くんが欲しい。
由貴くん以外いらない。
「わかった。じゃあ捨てられたらもらってあげるわ」
聞き捨てならないことをミナミは言って帰っていった。
捨てられたらとか冗談じゃない。
そんなことにならないようにするさ。
好きな子が望むならそうするだけさ。
由貴くんには笑っていて欲しいから。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
受け付けの全裸お兄さんが店主に客の前で公開プレイされる大人の玩具専門店
ミクリ21 (新)
BL
大人の玩具専門店【ラブシモン】を営む執事服の店主レイザーと、受け付けの全裸お兄さんシモンが毎日公開プレイしている話。
公開凌辱される話まとめ
たみしげ
BL
BLすけべ小説です。
・性奴隷を飼う街
元敵兵を性奴隷として飼っている街の話です。
・玩具でアナルを焦らされる話
猫じゃらし型の玩具を開発済アナルに挿れられて啼かされる話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる