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葉月カイト

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愛しいキミのために

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それからミナミと付き合うも長続きはしなかった。



それでも恋人いなかったら体を重ねるという関係だった。



年が明け入試が終わったあと。
新入生名簿に由貴くんの名前を見つけた時。


だれかれ構わず遊ぶのを辞めなきゃいけない。
そう思った。



『ミナミ。
話があるから、明日の昼2時すぎ大学前のカフェにきて』



ミナミと話をするために呼び出した。




「お待たせー!」
「単刀直入に言うけど、俺に付きまとうのやめろ」
「何で!?」
「迷惑だからだ」
「迷惑ってひどいー」



ひどい言われても。
目障りだから、消え失せて欲しいくらい。



「じゃあ今までは何で?」
「遊べればよかったんだよ!」



遊べたらそれでよかった。
ヤリたいときにヤレたら。



でも……。



「何で今ごろ?」
「好きな子ができたからだ」
「私よりその子がそんなにいいの?」



しつこい。
うざい。



「いいよ。意地っ張りで泣き虫で、構ってあげないと拗ねちゃうんだけどそれすらも可愛い。そんな子だよ」



感じてる時の顔がめっちゃエロくて可愛いけど。



「私は認めない。絶対に認めないんだから」
「俺はミナミに認めてもらわなくてもいい」
「何よ。それっ!いつもの、さめてる颯太はどこにいったのよ!」
「そうは言われてもな。俺はあの子以外いらないから」


お前がどんなに叫ぼうと俺は変わらない。




「はぁー」
「なんだ。昔の女と手を切りましょう作戦が難航してるみたいだな?」
「うるさい!」
「面倒くさい女とばかり付き合うからだ」
「好きな奴いなかったしいいじゃん」
「由貴は知ってんのか?」
「何が?」
「お前がだれかれ構わず遊んでいたってこと」



だれかれ構わずって。
まぁ、否定はしないけどね。


「知ってるはずだよ。藤澤あたりが去年の夏頃に余計なこと言ってたし」
「ホント、颯太は間抜けだよな」
「うるさい!ほっとけ」
「ただし、由貴を泣かせたら許さないからな?」
「…………陸てさ、ブラコンだよな」



弟だと言えずずっとひた隠しにしてきた陸。
由貴くんが知らなかったら言わなかったんだと思う。



「由貴、泊まりで遊びに行くのお前限定で許可なしにしていいか?」
「陸、ひどいー」
「昔の女と縁切るのはいいけど、たまには由貴に構ってやれよ?」
「わかってるよ」



明日は由貴くんの誕生日だから。



「明日、由貴くん遅くなるから」
「知ってる。由貴が颯太と遊びに行くって言ってたからな」
「泊まりはさせないからな」
「えぇーっ」
「奈々が由貴の誕生日を祝いたいんだって」
「本当は陸が祝いたいだけでしょ?」
「悪いか?」



うわっ。
開き直ったよ。


「由貴。毎年たくさんのバレンタインチョコもらうんだとさ、知ってたか?」
「この間、純平から聞いた。それ誰から?」
「酔った奈々が由貴に絡んでそう言ってた」




由貴くん何気にモテるからね。
それに奈々ちゃん酔っ払うと絡んでくるからね。
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