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お母さん
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「由貴くん?」
「あ、いや。何でもない」
「何でもないようには見えないよ?」
仕方ない。
ならば卑怯だけど。
「あれ、なんだ?」
「え?」
「すきあり」
由貴くんが読んでいた育児日記を奪って見てみると…………。
"お兄ちゃんの名前は陸也。
訳あって養子に出してしまいました。
お兄ちゃんは柳陸也。
お兄ちゃんはあなたのことを知っているわ。
もし会えたら仲良くするのよ。"
「帰ってから聞いてみればいいじゃない」
実の兄。
それなら色々と説明がつく。
おそらく本当のこと。
陸てば、昔から由貴くんにかなり甘かったし。
でも。
あまり似てないよね。
兄弟なのに。
「お昼そろそろ食べに行こうか」
「燐呼ぶから待って」
燐くんと合流してファミレスに。
「兄ちゃん。ぼく自分の分は自分で」
「いいの。俺が出すから」
また、このやりとり。
ホント由貴くんは燐くんが好きなんだから。
それと昨日みて思ったこと。
由貴くんは燐くんにかなり甘い。
燐くんが可愛くて仕方ないんだと思う。
「由貴くんハンバーグ??」
「うん。ハンバーグに目玉焼きが乗っているの!」
「燐くんは?」
「ぼくは唐揚げ定食大盛り」
俺はミックスフライ定食にしようっと。
「アイスいる?」
「腹壊すからいらない」
そう。
由貴くん、冷たいの食べるとお腹下しちゃうんだよね。
「颯太さんご馳走様でした!」
そう。
ケンカ初めたから俺が出すことにしたんだよね。
そして。
昼過ぎ…………。
「これが母さんのお墓だってさ」
町外れの墓地。
誰かが頻繁に訪れていた気配がある。
由貴くんのお父さんか陸か。
いや。
両方かな。
たまに陸遠出してたっけ。
クソ真面目な副店長に店任せて。
あのムカつく副店長に。
いちいちうるさいんだよね。
副店長とシフト重なるとイライラして大変。
由貴くんは嫌いじゃないのか。
普通に話せてるし。
はぁ。
なんであんな奴が副店長なんだか。
「さてと、燐遊び行くぞ!」
「どこに?」
「ゲーセン」
由貴くんは本当に燐くんが好きなんだね。
「ぼく高校生だよ?」
「大丈夫だって!なっ?」
由貴くんてば無意識に巻き込むつもりなんだね。
そんな期待に満ちた目して……。
仕方ないなぁ。
「とりあえず6時までだからね」
「颯太って変なとこ真面目だよな」
「兄ちゃん!颯太さんに失礼だよ」
「なんだよ」
「あのね、由貴くん?燐くんは受験生なんだよ?補導されたら大変でしょ?」
「そうだったな」
こういうとこに無頓着というか。
まあ、O型だし仕方ないかな。
「じゃあレンタカー借りてくるから待ってて」
駅前に戻りレンタカー借りることに。
「あ、いや。何でもない」
「何でもないようには見えないよ?」
仕方ない。
ならば卑怯だけど。
「あれ、なんだ?」
「え?」
「すきあり」
由貴くんが読んでいた育児日記を奪って見てみると…………。
"お兄ちゃんの名前は陸也。
訳あって養子に出してしまいました。
お兄ちゃんは柳陸也。
お兄ちゃんはあなたのことを知っているわ。
もし会えたら仲良くするのよ。"
「帰ってから聞いてみればいいじゃない」
実の兄。
それなら色々と説明がつく。
おそらく本当のこと。
陸てば、昔から由貴くんにかなり甘かったし。
でも。
あまり似てないよね。
兄弟なのに。
「お昼そろそろ食べに行こうか」
「燐呼ぶから待って」
燐くんと合流してファミレスに。
「兄ちゃん。ぼく自分の分は自分で」
「いいの。俺が出すから」
また、このやりとり。
ホント由貴くんは燐くんが好きなんだから。
それと昨日みて思ったこと。
由貴くんは燐くんにかなり甘い。
燐くんが可愛くて仕方ないんだと思う。
「由貴くんハンバーグ??」
「うん。ハンバーグに目玉焼きが乗っているの!」
「燐くんは?」
「ぼくは唐揚げ定食大盛り」
俺はミックスフライ定食にしようっと。
「アイスいる?」
「腹壊すからいらない」
そう。
由貴くん、冷たいの食べるとお腹下しちゃうんだよね。
「颯太さんご馳走様でした!」
そう。
ケンカ初めたから俺が出すことにしたんだよね。
そして。
昼過ぎ…………。
「これが母さんのお墓だってさ」
町外れの墓地。
誰かが頻繁に訪れていた気配がある。
由貴くんのお父さんか陸か。
いや。
両方かな。
たまに陸遠出してたっけ。
クソ真面目な副店長に店任せて。
あのムカつく副店長に。
いちいちうるさいんだよね。
副店長とシフト重なるとイライラして大変。
由貴くんは嫌いじゃないのか。
普通に話せてるし。
はぁ。
なんであんな奴が副店長なんだか。
「さてと、燐遊び行くぞ!」
「どこに?」
「ゲーセン」
由貴くんは本当に燐くんが好きなんだね。
「ぼく高校生だよ?」
「大丈夫だって!なっ?」
由貴くんてば無意識に巻き込むつもりなんだね。
そんな期待に満ちた目して……。
仕方ないなぁ。
「とりあえず6時までだからね」
「颯太って変なとこ真面目だよな」
「兄ちゃん!颯太さんに失礼だよ」
「なんだよ」
「あのね、由貴くん?燐くんは受験生なんだよ?補導されたら大変でしょ?」
「そうだったな」
こういうとこに無頓着というか。
まあ、O型だし仕方ないかな。
「じゃあレンタカー借りてくるから待ってて」
駅前に戻りレンタカー借りることに。
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