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自覚した想い
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「え?俺も?」
「うん。今更遠慮しなくていいじゃん」
「お父さん何時頃来るの?」
「昼過ぎ」
明日お父さんが来るらしい。
でも由貴くんは俺にもいて欲しいらしくそう言ってきた。
「なんだ、颯太も来たのかよ」
「由貴くんが"どうしても"って言うから」
「そんな言い方してない!」
「俺のこと彼氏って紹介してくれの?」
なんてね。
由貴くんは俺の気持ち知らないしね。
ただいて欲しいだけだろうし。
「何アホなこと言ってるんだよ」
由貴くんにスルーされちゃった。
そういえば由貴くんのお父さんて由貴くんが女の子に興味ないって知ってるのかな??
まぁ。
知らなかったら婚約者ぐらいいるだろうし。
そして、お昼すぎ。
「父さん」
「入院していたと聞いたが顔色のだいぶいいし安心した」
「…………何で入院したの知ってんの?」
「お前のバイト先の店長さんから連絡もらった」
由貴くんの顔みて安心した顔をお父さんはしていた。
由貴くんが可愛くて仕方ないみたいな顔していた。
由貴くんはお父さんから愛されているんだね。
いいなぁ。
え?
いいな?
別に親父から愛されたいなんて全く思ってないし。
「留年したのか?」
「うん。ごめん」
「ただ、喘息再発した今、独り暮らしは…………」
「俺、絶対にあの家には戻らないから」
「口を挟むようで申し訳ないんですが、……由貴さえよければ家で暮らすか?」
「陸也?」
「家なら奈々がいつもいるし美希もなついてるし」
「そうですな。柳さんがご迷惑でなければ」
話は進み由貴くんは陸の家にお世話になることに。
はぁ。
陸の家か。
奈々ちゃんには話しておくか。
「奈々ちゃん」
「颯太。どうしたの?」
「由貴くんのことで話しておきたいことが」
「なぁに?」
「陸には言わないでほしいんだけど。由貴くんさ実はオメガなんだ」
「そうなの?」
「うん。一応抑制剤"飲ませてる"けどね」
「え?飲ませてる?」
「抑制剤がどれも合わないみたいで。副作用がマシなのをね。それとさ、由貴くんさ。生理痛がかなりひどいみたいでそれだけ見ててあげてくれない?」
「あまりにも生理痛がひどい時は休ませるわね」
奈々ちゃんは俺のお願いを快く引き受けてくれた。
奈々ちゃんにはわかってもらえると思ってたけど。
陸はわかってくれるかな。
期待しないでおこうっと。
「うん。今更遠慮しなくていいじゃん」
「お父さん何時頃来るの?」
「昼過ぎ」
明日お父さんが来るらしい。
でも由貴くんは俺にもいて欲しいらしくそう言ってきた。
「なんだ、颯太も来たのかよ」
「由貴くんが"どうしても"って言うから」
「そんな言い方してない!」
「俺のこと彼氏って紹介してくれの?」
なんてね。
由貴くんは俺の気持ち知らないしね。
ただいて欲しいだけだろうし。
「何アホなこと言ってるんだよ」
由貴くんにスルーされちゃった。
そういえば由貴くんのお父さんて由貴くんが女の子に興味ないって知ってるのかな??
まぁ。
知らなかったら婚約者ぐらいいるだろうし。
そして、お昼すぎ。
「父さん」
「入院していたと聞いたが顔色のだいぶいいし安心した」
「…………何で入院したの知ってんの?」
「お前のバイト先の店長さんから連絡もらった」
由貴くんの顔みて安心した顔をお父さんはしていた。
由貴くんが可愛くて仕方ないみたいな顔していた。
由貴くんはお父さんから愛されているんだね。
いいなぁ。
え?
いいな?
別に親父から愛されたいなんて全く思ってないし。
「留年したのか?」
「うん。ごめん」
「ただ、喘息再発した今、独り暮らしは…………」
「俺、絶対にあの家には戻らないから」
「口を挟むようで申し訳ないんですが、……由貴さえよければ家で暮らすか?」
「陸也?」
「家なら奈々がいつもいるし美希もなついてるし」
「そうですな。柳さんがご迷惑でなければ」
話は進み由貴くんは陸の家にお世話になることに。
はぁ。
陸の家か。
奈々ちゃんには話しておくか。
「奈々ちゃん」
「颯太。どうしたの?」
「由貴くんのことで話しておきたいことが」
「なぁに?」
「陸には言わないでほしいんだけど。由貴くんさ実はオメガなんだ」
「そうなの?」
「うん。一応抑制剤"飲ませてる"けどね」
「え?飲ませてる?」
「抑制剤がどれも合わないみたいで。副作用がマシなのをね。それとさ、由貴くんさ。生理痛がかなりひどいみたいでそれだけ見ててあげてくれない?」
「あまりにも生理痛がひどい時は休ませるわね」
奈々ちゃんは俺のお願いを快く引き受けてくれた。
奈々ちゃんにはわかってもらえると思ってたけど。
陸はわかってくれるかな。
期待しないでおこうっと。
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