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翼の本性
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あれから翼は狂ったかのように俺を毎日痛めつけてきた。
「もっと抵抗しろよ。つまんねー奴」
というか抵抗する気力すらないだけなんだけど。
こういう時は、抵抗しないのが一番いい。
翼に折られた腕は感覚がない。
颯太。
早く迎えに来いよ!
『俺は悪くねぇぞ!』
『へぇ、由貴くんをこんな目にあわせて悪くないって言うんだ?』
『仕方ないだろう?由貴、抵抗するんだから』
『ぐわっ』
誰かいる?
懐かしいにおいがした。
誰かに撫でられてるような気がした。
「目覚めた?」
「颯太…………」
「もう大丈夫だからね」
「颯太…………来るの遅ーよ」
ちょっと待て。
何で颯太いるんだ?
「ちょっと待て!何でいるんだよ!?今、準備中っ…………」
っ。
痛いし目が回る。
「もぅ、急に動くから。やっぱり忘れてる、学祭は今年は2月に変更になったんだよ」
「由貴、お前の好きな奴結局来ないじゃないか」
翼、陸也にやられてボコボコだし。
「翼。今からでも遅くない!自首しろ」
「誰が自首するか?」
「翼、俺まだ18だからな?」
「翼、未成年拉致監禁で確実に捕まるね」
「そんなの怖くて監禁とかできるかよ」
「うちの親も動いてるはずだからな」
「!?由貴、お前両親が嫌いなんじゃ…………」
「俺、あの人嫌いだけど父さん嫌いて言ってねぇし」
「酷いぞ」
「颯太たちは知ってたみたいだけど?」
「っくそ!どのみちここまでかよっ」
翼は刑務所に入るだろう。
「颯太、離して」
あっさり颯太は離してくれた。
ふらつくから颯太に支えられながら。
「翼、俺はお前なんか好きじゃない!」
「誰だよ。お前の好きな奴は」
「俺は、俺が好きなのは、んん!?」
何を思ったのか颯太がキスしてきた。
「もっと抵抗しろよ。つまんねー奴」
というか抵抗する気力すらないだけなんだけど。
こういう時は、抵抗しないのが一番いい。
翼に折られた腕は感覚がない。
颯太。
早く迎えに来いよ!
『俺は悪くねぇぞ!』
『へぇ、由貴くんをこんな目にあわせて悪くないって言うんだ?』
『仕方ないだろう?由貴、抵抗するんだから』
『ぐわっ』
誰かいる?
懐かしいにおいがした。
誰かに撫でられてるような気がした。
「目覚めた?」
「颯太…………」
「もう大丈夫だからね」
「颯太…………来るの遅ーよ」
ちょっと待て。
何で颯太いるんだ?
「ちょっと待て!何でいるんだよ!?今、準備中っ…………」
っ。
痛いし目が回る。
「もぅ、急に動くから。やっぱり忘れてる、学祭は今年は2月に変更になったんだよ」
「由貴、お前の好きな奴結局来ないじゃないか」
翼、陸也にやられてボコボコだし。
「翼。今からでも遅くない!自首しろ」
「誰が自首するか?」
「翼、俺まだ18だからな?」
「翼、未成年拉致監禁で確実に捕まるね」
「そんなの怖くて監禁とかできるかよ」
「うちの親も動いてるはずだからな」
「!?由貴、お前両親が嫌いなんじゃ…………」
「俺、あの人嫌いだけど父さん嫌いて言ってねぇし」
「酷いぞ」
「颯太たちは知ってたみたいだけど?」
「っくそ!どのみちここまでかよっ」
翼は刑務所に入るだろう。
「颯太、離して」
あっさり颯太は離してくれた。
ふらつくから颯太に支えられながら。
「翼、俺はお前なんか好きじゃない!」
「誰だよ。お前の好きな奴は」
「俺は、俺が好きなのは、んん!?」
何を思ったのか颯太がキスしてきた。
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