LOVE☆GAME

翼の本性

8

「…………｣



さっきからおかしい。
体が熱い………。




「そろそろ効いてきたか？｣
「え？｣
「由貴…………｣



翼に触られただけなのに。
身体が火照って仕方ない。



そう。
まるであの時みたいに。
もっと触ってほしくなる。



翼に触って欲しくなるのに。




「さっきの水、媚薬入ってたんだ｣



え。
媚薬？
冗談じゃない。



「由貴が悪いんだからな？｣
「俺は悪くないっ！｣
「強情な奴だな。大丈夫、優しくしてやるから、なっ？｣



そのまま翼は俺を押し倒してきた。



「可愛いなぁ………由貴は。あの頃はまだ中学生だったし手を出さなかったけど、お前も大学生だしいいよな｣




嫌だ。
やめてくれ。
気持ち悪い。




『由貴くん』
『痛くないようにはするけど、ガマンできないくらい痛かったり嫌だったら言ってね』


颯太とゲームを始めて、最初にシた時。
颯太がそう言ってきた。
大学の奴に襲われたばかりだったから。
颯太はお互いに気持ちよくないとSEXはつまらないてよく言ってた。


何がゲームだよ。
ゲームになってないじゃん。



「……抱きたきゃ勝手にしろよ！その代わり心は永遠にお前になんかにやらねぇからなっ！｣
「いいぜ。その代わりお前の"好きな奴"の前に姿現せないようにしてやるよ｣





『ごめん。颯太』

でも、俺の心は颯太。
お前だけのものだ。




そう。
心の中で呟いた。