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南あすかと北星
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それからしばらくして。
本気で奴らは動き出した。
「なぁ、颯太」
「最近、由貴の周りが変なんだけど」
「何が?」
「多分言ってないだろうから教えとく。由貴、よく階段から落とされそうになったりしてるんだ」
奴らの仲間が大学内にいるのはわかっている。
というよりも、わかっていた。
由貴くんに害がないなら放置しておくつもりだし。
あとは炙り出すだけ。
炙り出すだけじゃない。
由貴くんは守るさ。
絶対に。
「何であんな言い方したんだろう?」
あの時は死んだと思っていた翼が生きてて驚いただけだったのに。
ありえないぐらいの笑み浮かべてしかも棘のあるいい方して。
それからしばらくして。
南あすかが動いた。
彼女とシフトが重なった時。
あすかが言ってきた。
「猪熊くんー合コン行かない?」
「合コン?」
「猪熊くんだって男の子なんだし彼女欲しいよね?」
「…………」
あすかは知らない。
由貴くんが女に興味ないことを。
「由貴が興味あるのは俺だよな」
勘違いしてる翼がそう言ってきた。
ったく。
余計なこと言うなって。
「俺、そういうの興味ないから」
「えぇーっいいじゃない」
「南さん。悪いんだけどさ、俺の由貴に近づくのやめてくれないか?」
「俺のって…………」
嫌な予感がする。
「翼、何を…………」
何を血迷ったか翼は由貴くんキスしていた。
「こいつは俺のモンだから…………」
翼は何も知らない。
由貴くんもあの時混乱してたし。
あれから何だかんだで翼をさけていた。
翼の中では由貴くんは翼のモノなんだろうけど。
なんだか。
かなりムカツク。
「何すんだよっ。翼のボケナスっ。陸也、今日は帰るから」
由貴くんは泣きそうな顔して俺から逃げるかのように去って行った。
『颯太。お前由貴が好きなんじゃないか?』
『由貴を守ってやりたいんだろう?』
『泣かせたくないんだろう?』
あぁ。
そうだよ。
俺は由貴くんが好きだし、由貴くんを守りたいんだ。
そんな顔俺ならさせないのに。
本気で奴らは動き出した。
「なぁ、颯太」
「最近、由貴の周りが変なんだけど」
「何が?」
「多分言ってないだろうから教えとく。由貴、よく階段から落とされそうになったりしてるんだ」
奴らの仲間が大学内にいるのはわかっている。
というよりも、わかっていた。
由貴くんに害がないなら放置しておくつもりだし。
あとは炙り出すだけ。
炙り出すだけじゃない。
由貴くんは守るさ。
絶対に。
「何であんな言い方したんだろう?」
あの時は死んだと思っていた翼が生きてて驚いただけだったのに。
ありえないぐらいの笑み浮かべてしかも棘のあるいい方して。
それからしばらくして。
南あすかが動いた。
彼女とシフトが重なった時。
あすかが言ってきた。
「猪熊くんー合コン行かない?」
「合コン?」
「猪熊くんだって男の子なんだし彼女欲しいよね?」
「…………」
あすかは知らない。
由貴くんが女に興味ないことを。
「由貴が興味あるのは俺だよな」
勘違いしてる翼がそう言ってきた。
ったく。
余計なこと言うなって。
「俺、そういうの興味ないから」
「えぇーっいいじゃない」
「南さん。悪いんだけどさ、俺の由貴に近づくのやめてくれないか?」
「俺のって…………」
嫌な予感がする。
「翼、何を…………」
何を血迷ったか翼は由貴くんキスしていた。
「こいつは俺のモンだから…………」
翼は何も知らない。
由貴くんもあの時混乱してたし。
あれから何だかんだで翼をさけていた。
翼の中では由貴くんは翼のモノなんだろうけど。
なんだか。
かなりムカツク。
「何すんだよっ。翼のボケナスっ。陸也、今日は帰るから」
由貴くんは泣きそうな顔して俺から逃げるかのように去って行った。
『颯太。お前由貴が好きなんじゃないか?』
『由貴を守ってやりたいんだろう?』
『泣かせたくないんだろう?』
あぁ。
そうだよ。
俺は由貴くんが好きだし、由貴くんを守りたいんだ。
そんな顔俺ならさせないのに。
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