LOVE☆GAME

陸也と颯太と由貴

3

「ねぇ、藤澤。もし、もしさ。恋愛的な意味で好意抱いてないけどその子とさヤるだけの関係だったとしてさ｣
「なんだ、ついに颯太から恋愛相談か？｣



なんかめっちゃムカつく。
いやな顔しやがって。




「恋愛的な意味で好きじゃないってその子には言っててさ｣
「颯太。それ、お前と由貴のことだろう？｣
「何でわかるの？｣
「あのな…………｣



藤澤は大げさにため息を吐いた。



「お前、練習が終わったあとにたまに由貴とやってるだろうが！練習が終わったあと俺が自主練してるの忘れてるだろう？｣
「由貴くん以外は興味ないから｣
「お前。ちゃんと避妊してるのかよ？」
「大丈夫！デキたら責任取るし」



まさか藤澤にそんなこと言われるなんて。



「なぁ。颯太｣
「ん？｣
「お前由貴が好きなんじゃないのか？｣
「そういう好きじゃ…………｣
「ないかもしれないが由貴が他の男のモンになってもいいのか？｣
「わからない…………｣
「…………わからないね。なら、一度由貴から離れてみろよ｣



由貴くんに離れる？
北星が由貴くんを狙ってるのに？



「ちょっとわけありで無理｣
「わけありでって？｣



藤澤には話すか。
一応うちにいたことあるんだし。






とりあえず。
詳しくは夜バイト先に来るからそこで。




夜。
藤澤がきた。



「よ！由貴ー｣
「藤澤さん、何で！？｣
「いやぁ、颯太がな恋愛相談してきてこのあと話すことになったからついでに｣
「え、恋愛相談｣


由貴くんは隠しているつもりでも、わかる人にはわかるからね。
あんなに顔に出てるし。



「由貴可愛い。心配しなくても大丈夫だから｣



由貴くんが休憩に入った時にカウンターに藤澤がきた。