LOVE☆GAME

陸也と颯太と由貴

2

「すぅ･･････」



最近は会えばこうやって由貴くんとシている。
由貴くんのこと、恋愛的な意味で好きじゃない。




そう。
好きじゃないのに。
由貴くんの寝顔見ているととても愛しいと思ってしまう。



由貴くんΩなのに。
今日も着けないでシちゃったし。
そんなことしていたらいつかできるのに。



「…………」



ホント可愛い。




『颯太。お前由貴が好きなのか？もし由貴のこと好きなら早めに翼に言えよ？』



陸。
俺がまるで、由貴くんを好きみたいじゃないか。




いや。
それよりも。




「南あすか。まさか、北星が俺たちの懐に入ってくるとは」



由貴くんは何も知らない。
俺たちのチームのこと一切知らない。




俺も翼も陸も由貴くんには一切教えないと決めた。
言い出したのは陸だけど。


…………？
あれ？
本当に陸だったっけ？
陸じゃないような……。
ま、いっか。




実際。
言わなくて良かったと思う。



陸は由貴くんのお父さんみたいな存在だからね。
陸は認めてないけど。



それに。
由貴くんは気づいてないだろうけど、あの時の好きは…………。



人としてというか兄弟としてというかそんな気持ちだったはず。
翼が強引だから。
全く。



由貴くんが男にキスされたりするのに抵抗がなかったから、勘違いされたんだろうけど。