LOVE☆GAME

クリスマスそして年明け

2

病院で診てもらったあと、颯太の家に連れてこられた。



「熱あるしフラフラするのに1人で無理でしょ？」



そう言われたら何も言えなかった。



「由貴くん。何か食べれる？」
「いらない」
「食欲ない？｣




そう。
今、食べる気力すらない。




「じゃあ。一眠りしてなよ｣
「由貴くんが眠りにつけるまでそばにいるから｣



颯太がそう言うからそれに甘えることに。
颯太は俺が眠るまで手を握っててくれた。


昔から。
颯太がいると安心して眠りにつけた。



翼と付き合ってても。
何故か翼より颯太といる方が安心できた。




多分。
本当は翼より颯太が好きだったんだと思う。
翼には言えないけど。




＊＊＊＊＊＊＊



「ん…………｣
「お？起きたか？｣



誰だ？



重い体を起こすと、陸也がいた。



「顔真っ赤だな。大丈夫か！？颯太が心配してたぞ？｣



ヤバイ。
さっきより酷くなっているみたいだ。
めちゃくちゃ喉が痛い。

「由貴。口あけてみろ｣



急に何だ？



「病院行ったか｣


声を出すのが辛いから代わりに頷く。



「ちょっと待ってろ｣


陸也がキッチンに行ったのと颯太が帰ってきたのは同時だった。



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊



「これ食ったら薬飲んで寝てろ」




陸也が作ってくれたのはスープだった。
そう言えば。
昔、俺が風邪ひくと陸也はいつもスープ作ってくれてたっけ。



あれ？
ホントに陸也だっけ？？
他の奴だったような気がするけど。



俺に飯作ってくれたのは翼か陸也か颯太だったよな？？