LOVE☆GAME

陸也との再会

10

「由貴ークリスマスどうする？｣




陸也に年末年始のシフトを聞かれたんだけど。
実家に帰る予定ないし、帰るつもりもない俺はシフトに入れて貰おうと思ったんだけど。




「あ、由貴くん。チームの皆がクリスマス会わないかって言ってきてるよ？｣
「チームのみんなが？｣
「どうする？行く？｣



そんなの聞かなくてもわかるくせに。



「行く！｣
「てことだから俺たち24日と25日休みにしといて｣
「何で25日も？｣
「……由貴くんは俺とクリスマスしたくないの？｣



颯太は拗ねたような言い方して言ってきた。



しかも俺が誰を好きかわかってての聞き方だし。




「…………なわけないじゃん｣
「え？何？聞こえない－｣
「クリスマスしたくないわけないじゃん｣




この卑怯者め。



「ねー陸。由貴くん可愛いよね｣
「颯太。翼に殺されないようにしとけよ？｣
「陸。余計なこと言うなよ｣
「何言ってるんだよ？翼死んでいないだろう？｣
「知らねぇの？｣



何を隠してるんだ？
颯太。
俺に言ってないことあるんじゃないのか？



そして。
夜、バイトが終わり帰ってると…………。




「由貴くん。お腹すかない？｣
「帰ったら適当に作るよ｣



最近の俺たちは颯太がよく家に泊まっていた。



特に理由はない。
気がつけばそうなってた。



飯は俺が作ったり颯太が作ったり。




「今日、唐揚げがいいな｣



颯太はさりげなくリクエストしてくる。



「由貴くん。課題は終わった？｣
「明日。純平と終わらせるから｣




純は俺と颯太の関係を知っている。
知っているというか。
颯太がキスマークつけてくれたせいでバレたんだけどな。
だから何も言わないしつっこまない。




純は俺が幸せならいいって言ってくれた。
因みに最近知ったけど、颯太と純は昔からの知り合いらしい。
んで、翼とのことをバラしてくれたのも颯太だったらしい。