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由貴の過去・後編
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「猪熊由貴くん?」
俺が、珍しく学校に行ったこの日。
見知らない男たちが帰る途中。
話しかけてきた。
「アンタは?」
「俺は……」
「うっ」
霞む意識の中奴らは言った。
俺に恨みはないけど、翼に用があるって。
「目覚ましたか?」
「あんた、たちは?」
「俺たちは翼のチームとよく揉めてる龍廉の幹部だ」
『龍廉』
聞いたことはある。
翼たちとよく、衝突してるって。
颯太に聞いてた。
気をつけろって。
翼はそういうことに疎いからって。
バレたら笑われる。
翼は絶対心配してるにきまってる。
くそっ。
そんなことより。
俺がどこの中学校なのか調べられていたとは。
「がはっ」
そして。
俺に暴行してくるこいつ等。
別に蹴られたりはアイツラにされているしなれている。
そう、慣れてるから平気だ。
「いつまでそうしてんだよ!?お前が翼のアホを呼べば終わるんだって」
こいつらは翼の連絡先を知らない。
そして、俺は運悪く携帯を忘れてきてた。
だから、こいつらに翼の携帯に連絡しろって。
「電話しねぇなら仕方ない。電話したくなるようにしてやるよ」
奴らはナイフを取り出してきた。
そして、取り出したかと思うと俺の目の上を切りやがった。
「……っ!」
「お前が悪いんだぜ?」
目の上が熱い。
それから奴らは俺の体に致命傷にならないように切りつけながら痛めつけてきた。
あれからどれくらいたったかわからないけど、しばらく奴ら好き放題してきやがった。
俺は頭がボーッとしてきた。
あー、血流しすぎたか?
「こんなぼろぼろの奴、翼いらないだろう?」
「だな。やっちゃうか?」
「多少のことならリーダーがもみ消すしな」
あぁ。
俺はこれまでか。
こんなことなら翼に言えば良かったな。
後悔しても仕方ないしな。
「さてと、覚悟しろよ!」
そして、俺が覚悟を決めたその時。
「由貴から手を離せ!」
ここに翼が来た。
「お前らよくも由貴を痛め付けてくれたな!」
「待て!翼」
「止めるなよ?」
「馬鹿。由貴くん死んじゃうよ」
「っ!颯。こいつら好きにしろ。俺は病院に行くから」
「りょーかい」
颯太は楽しそうな声を出して返事していた。
「由貴。病院連れて行ってやるから少し我慢してくれな」
「つ……」
うまくしゃべれない。
「いい。寝てろ」
そして、翼が車をかなり荒くぶっ飛ばした運転したせいで本来なら30分かかるところを10分ちょっとでついた。
**************
俺は身体中の傷と打撲だったためしばらく入院することに。
「翼。よくわかったな」
「んー?あぁ、智が由貴が無断欠席してるって言ってたから。それに、由貴は休む時連絡してたっては由貴から聞いてたから知ってたから、あとは愛の力だよ」
「はぁ!?愛の力って」
「わからない?」
「え?」
翼は真面目な顔して俺の顔に近づいてきた。
「由貴。俺は由貴が好きだよ。異性を好きっていうそういう感情で」
「ホントに?」
「あぁ。本当だよ」
そして、翼は俺にキスしてくれた。
「由貴。また、来るから。ゆっくり寝てな」
頭を撫でて病室から出ていった。
つまり。
翼は俺をそういう意味での好きなんだよな。
俺が、珍しく学校に行ったこの日。
見知らない男たちが帰る途中。
話しかけてきた。
「アンタは?」
「俺は……」
「うっ」
霞む意識の中奴らは言った。
俺に恨みはないけど、翼に用があるって。
「目覚ましたか?」
「あんた、たちは?」
「俺たちは翼のチームとよく揉めてる龍廉の幹部だ」
『龍廉』
聞いたことはある。
翼たちとよく、衝突してるって。
颯太に聞いてた。
気をつけろって。
翼はそういうことに疎いからって。
バレたら笑われる。
翼は絶対心配してるにきまってる。
くそっ。
そんなことより。
俺がどこの中学校なのか調べられていたとは。
「がはっ」
そして。
俺に暴行してくるこいつ等。
別に蹴られたりはアイツラにされているしなれている。
そう、慣れてるから平気だ。
「いつまでそうしてんだよ!?お前が翼のアホを呼べば終わるんだって」
こいつらは翼の連絡先を知らない。
そして、俺は運悪く携帯を忘れてきてた。
だから、こいつらに翼の携帯に連絡しろって。
「電話しねぇなら仕方ない。電話したくなるようにしてやるよ」
奴らはナイフを取り出してきた。
そして、取り出したかと思うと俺の目の上を切りやがった。
「……っ!」
「お前が悪いんだぜ?」
目の上が熱い。
それから奴らは俺の体に致命傷にならないように切りつけながら痛めつけてきた。
あれからどれくらいたったかわからないけど、しばらく奴ら好き放題してきやがった。
俺は頭がボーッとしてきた。
あー、血流しすぎたか?
「こんなぼろぼろの奴、翼いらないだろう?」
「だな。やっちゃうか?」
「多少のことならリーダーがもみ消すしな」
あぁ。
俺はこれまでか。
こんなことなら翼に言えば良かったな。
後悔しても仕方ないしな。
「さてと、覚悟しろよ!」
そして、俺が覚悟を決めたその時。
「由貴から手を離せ!」
ここに翼が来た。
「お前らよくも由貴を痛め付けてくれたな!」
「待て!翼」
「止めるなよ?」
「馬鹿。由貴くん死んじゃうよ」
「っ!颯。こいつら好きにしろ。俺は病院に行くから」
「りょーかい」
颯太は楽しそうな声を出して返事していた。
「由貴。病院連れて行ってやるから少し我慢してくれな」
「つ……」
うまくしゃべれない。
「いい。寝てろ」
そして、翼が車をかなり荒くぶっ飛ばした運転したせいで本来なら30分かかるところを10分ちょっとでついた。
**************
俺は身体中の傷と打撲だったためしばらく入院することに。
「翼。よくわかったな」
「んー?あぁ、智が由貴が無断欠席してるって言ってたから。それに、由貴は休む時連絡してたっては由貴から聞いてたから知ってたから、あとは愛の力だよ」
「はぁ!?愛の力って」
「わからない?」
「え?」
翼は真面目な顔して俺の顔に近づいてきた。
「由貴。俺は由貴が好きだよ。異性を好きっていうそういう感情で」
「ホントに?」
「あぁ。本当だよ」
そして、翼は俺にキスしてくれた。
「由貴。また、来るから。ゆっくり寝てな」
頭を撫でて病室から出ていった。
つまり。
翼は俺をそういう意味での好きなんだよな。
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