LOVE☆GAME

由貴の過去・後編

3

最近、由貴がおかしい。
何がって。
由貴が俺睨んでるんだよ。
俺何かしたか？
颯に言うと、颯の奴大爆笑してた。



「ウケる。お前ら似た者同士じゃん」って。



誰と誰が似た者同士だよ。
颯はにやけた顔して、言ってきた。


「俺さ、由貴の気持ちは知ってるんだよ。あとは、由貴が気づくだけで」
「翼。ちょい」



颯が俺を呼び寄せる。
なんだよ？


颯はスゲー嫌な笑みを浮かべた。
嫌な予感がした。


そして……。



何を考えてるのか、颯がキスしようとしてきた。
しかも………………。


「翼、いる……」



由貴に見られてしまう。
何でタイミングが悪いかな。



由貴は一瞬見たくないのを見た。
そんな顔していた。



「悪い」



そう言って由貴が去ろうとしたが、俺は、引き止めた。


「待て！」
「翼？」
「俺と颯はなんでもないからな」
「別に翼が誰と何をしようが俺には関係ないし」



由貴は泣きそうな顔してそう言った。



関係ない。



由貴、頼むから……。



そんなこと言わないでくれ。