LOVE☆GAME

メル友

9

『由貴。今度の日曜日はどうかな？』



颯太からそう返事がきた。



日曜日は特に用事ないし、俺はOKした。
今更だが、めちゃくちゃ緊張してきた。



そして日曜日。
待ち合わせ場所に向かう。



「ちょっと早かったかな？」



待つこと5分。
メールがきた。



『今○○駅のコンビニにいるよ』



コンビニ？
行ってみるか。



そして。
コンビニに行ってみると、そこには……。



「橘先輩？」



何故か橘先輩がいた。



「やっぱり由貴くんだったんだ」
「はい？」



何のことだ？
橘先輩は、１人納得してるみたいだけど。



「キミとメールしてたのは俺だよ」
「はぁ！？」
「由貴くんは全く気づいてなかったみたいだからね」



ちょっと待て。
なんかヤバい話しメールでしてなかったか？



「ね、由貴くん。どこか遊び行こうか？」
「え？」
「せっかくだから。どこ行きたい？」
「……遊園地」
「え」



ヤバっ
引かれたかも。



「遊園地好きなの？」
「はい」
「いいよ。行こうか」



俺は橘先輩と遊園地へ向かう。
先輩は俺の手を引いて遊園地に向かう。


そう、遊園地に向かうんだけど……。



「ねぇ、キミ可愛いね!」



俺は昔から何故か男からナンパされる。
体型のせいか、顔のせいかはわからないけど。



俺はそんな奴らは無視するけど。



「ウザイ!」
「あ？」
「見てわかんねぇの!?俺、男なんだけど？」



すると奴らはケラケラ笑い出した。
なんかめちゃくちゃムカつく。


「女の子がそんな顔しちゃダメだよ？」
「なぁ、いいにおいしね？」
「キミもしかしてオメガ？」
「はぁ？違うし」



こいつらに見られただけで鳥肌がめっちゃたつ。


つかなんで見下されなきゃいけないんだ？
それよりもこいつらはあれだな。
人の神経を逆撫でするのが好きだよな？
俺が奴らを殴ろうとすると……。



「落ちついて？」
「先輩？」
「いいから」



橘先輩は俺に触れてくる。



「あのさ、この子は俺のモノなんだよね？気安く声かけないでくれるかい？」



そう言って奴らを追い払う。