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No.15

愛しいキミとの未来-4

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「沙羅ちゃん!」
「悠奈!」
「待ってたよ!」
「悪いな。日にちがズレて」
「仕方ないよ」



あのあと。
私が体調を崩しさらに沙羅ちゃんたちの引越しと重なって。
で、今日やっと来てくれた。




「春斗さん。春奈は?」
「春奈?」
「うん。春生まれだから春奈」
「それぽい。春奈ってイメージだよな」
「にしても。結城デレデレしすぎ」
「仕方ないでしょ?可愛いんだから」




春斗さんはすでに親バカを発揮していた。




「悠奈にばかりさせてないか?」
「春斗さんにばかりやらせてるの」
「そうなのか?」
「うん。オムツ替えにお風呂でしょ?ぐずったらあやしてるし」
「悠奈。やらせとけ!」
「でも」
「俺がいる間は春奈こどもの世話は全部するよ?大学はじまったら悠奈ちゃんに負担かけちゃうから今のうちゆっくり休んでていいんだよ?なんだったら沙羅ちゃんと遊びに行ってきていいよ?」





春斗さんはやっぱり私にはもったいないくらい、いい旦那様。



「悠奈。駅前のカフェに行かないか?」
「駅前?て新しくできた?」
「そう」
「行かない」



だって。
私だけ遊びに行くのは悪いし。




「悠奈ちゃん。遠慮しないで?」
「で、でもっ!」
「いいから。たまには結城だんなのいうこと聞けよ」





沙羅ちゃんは私を強引に連れ出した。




「沙羅ちゃんー?こんなに無理だよ」
「残ったら持ち帰りもできるんだよ」




久々に沙羅ちゃんと遊べてたのしかったなぁ。





「お帰りー」
「葉山さん。来てたんですか?」
「どっかの誰かさんが家の片付けより広瀬さんの子供みたいって言うから今日は一日中片付けしてたんだよなー?」




んん??
沙羅ちゃん?



「沙羅ちゃん?」
「仕方ないだろう!?悠奈の子供に会いたかったんだから」
「沙羅ちゃん。私は逃げないしいつでも大丈夫だから。葉山さんにだけ片付けさせちゃダメだよ?」
「違うんだよ」




葉山さんと春斗さんは声を揃えて言ってきた。




「沙羅ちゃんは片付けが嫌いなんだよ」って。




「今日は広瀬さんの気分転換になったから特別許してやるよ!」
「……葉山さんて怒らせたら怖いよね」
「悠奈ちゃん。勇になにか言われた?」




ヤバイ。
声に出してた?




ここはごまかさなきゃ!



「なんでもないよ!」




それで引く春斗さんなわけなく。
夜も寝るまでずっとしつこいぐらいに聞いてた。
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