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No.13

悠奈の妊娠-19

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『悠奈か?親父がさ、話しあるから実家うちに帰ってこいって言ってる』



春斗さんとの婚約が決まったある日。
お兄ちゃんから電話がきた。



春斗さんとの婚約についてなんだろうけど。
いないし、久々に行こうかな。



「家に?」
「うん。父様が話しがあるって」
「大丈夫?」
「平気だよ?母親あの人さえいなければね」
「何かあったら連絡してくるんだよ」



心配そうな顔して春斗さんは私の頭を撫でてきた。




そして、日曜日。
私はお兄ちゃんの車で実家に帰ってきた。



「ただいま」
「おかえりなさいませ。悠奈様」



私を迎えてくれたのは、私のお世話をしてくれていたメイドの真奈さん。



「おかえり、悠奈」
「ただいま。父様」



あの人のいないこの家で久々にゆったりと過ごした。




「悠奈。結城家からお前を結城家嫡男春斗との婚約の話が来た」
「知ってるし、私はそれを承諾したよ」
「いいのか?」
「いいの。例え私のことが暴露されても仕方ないし、私はママの娘であることを隠したりはしたくないから」
「親父。結城なら悠奈を守るから大丈夫だ。何しろアイツ悠奈にべた惚れだしな」



そう言って由貴兄がフォローしてくれた。




「何かあったら遠慮なく相談しなさい」



父様はそう言って受け入れてくれた。
この日私は実家に泊まり翌日にアパートへ帰って行った。
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