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No.05
~好きです⑫~
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翌日のお昼過ぎ――。
「はーい」
「やぁ、悠奈ちゃん」
「結城さん?」
退院した私をわざわざ結城さんが訪ねてきてた。
「あっどうぞ上がって下さい!」
「お邪魔します!」
そして私は、結城さんにお茶を出す。
私たちは黙ってお茶を飲むが、何て話しだしたらいいのかわからなかった。
「……」
「……」
どうしよう。
凄く気まずい。
そして、結城さんが話しかけてきた。
「ね、悠奈ちゃん。全部話してくれないかな?俺の前から何故姿消したのかを……」
「わかり、ました……」
「火山兄妹が言ってた事は?どういう事かな?」
もう話さないわけにはいかない。
葉山さんが言った。
もう全て話して楽になりなよって。
だから、私は話すことにした。
「彼らに言われたんです……。結城さんに釣り合っていると思っているのかって」
「釣り合う釣り合わないって、あいつらには関係ないじゃない」
結城さんはあきれ気味にそう言ってきた。
私もそう思うし。
「私もそう言いましたよ。けれどあの人たちは、あなたを慕っているから……」
「俺の事を慕っていようがいまいが、悠奈ちゃんを傷つけるのだけは、許せないよ」
結城さんは今でも私第一だったのに……。。
そして、私は結城さんに隠していた事全て話した。
火山兄妹のこと、結城を避けていたことその理由全てを……。
そして、全て話し終わるとと再び沈黙が訪れてしまう。
「ねぇ、悠奈ちゃん?俺の前から姿消したのは嫌いになったからじゃないんだよね?」
結城さんは、確認するような聞き方で言う。
「ちっ違います!!私は、結城さんを嫌いになんかなってません!むしろ…」
そこまで言うと、私は話をとめる。
「悠奈ちゃん?むしろ、何?」
結城さんは期待の眼差しで聞いてくる。
「……」
私は、言葉で言うより態度であらわす。
結城さんの隣に座り、結城さんにキスをした。
「これが私の気持ちです!」
私は恥ずかしくて俯いてしまった。
「悠奈ちゃん?キミの口で言ってよ?」
「きちんと、口で答えましたよ?」
「じゃなくて、キミの言葉で、だよ!」
私はため息を吐くと、結城さんに今の気持ちを伝えた。
「はーい」
「やぁ、悠奈ちゃん」
「結城さん?」
退院した私をわざわざ結城さんが訪ねてきてた。
「あっどうぞ上がって下さい!」
「お邪魔します!」
そして私は、結城さんにお茶を出す。
私たちは黙ってお茶を飲むが、何て話しだしたらいいのかわからなかった。
「……」
「……」
どうしよう。
凄く気まずい。
そして、結城さんが話しかけてきた。
「ね、悠奈ちゃん。全部話してくれないかな?俺の前から何故姿消したのかを……」
「わかり、ました……」
「火山兄妹が言ってた事は?どういう事かな?」
もう話さないわけにはいかない。
葉山さんが言った。
もう全て話して楽になりなよって。
だから、私は話すことにした。
「彼らに言われたんです……。結城さんに釣り合っていると思っているのかって」
「釣り合う釣り合わないって、あいつらには関係ないじゃない」
結城さんはあきれ気味にそう言ってきた。
私もそう思うし。
「私もそう言いましたよ。けれどあの人たちは、あなたを慕っているから……」
「俺の事を慕っていようがいまいが、悠奈ちゃんを傷つけるのだけは、許せないよ」
結城さんは今でも私第一だったのに……。。
そして、私は結城さんに隠していた事全て話した。
火山兄妹のこと、結城を避けていたことその理由全てを……。
そして、全て話し終わるとと再び沈黙が訪れてしまう。
「ねぇ、悠奈ちゃん?俺の前から姿消したのは嫌いになったからじゃないんだよね?」
結城さんは、確認するような聞き方で言う。
「ちっ違います!!私は、結城さんを嫌いになんかなってません!むしろ…」
そこまで言うと、私は話をとめる。
「悠奈ちゃん?むしろ、何?」
結城さんは期待の眼差しで聞いてくる。
「……」
私は、言葉で言うより態度であらわす。
結城さんの隣に座り、結城さんにキスをした。
「これが私の気持ちです!」
私は恥ずかしくて俯いてしまった。
「悠奈ちゃん?キミの口で言ってよ?」
「きちんと、口で答えましたよ?」
「じゃなくて、キミの言葉で、だよ!」
私はため息を吐くと、結城さんに今の気持ちを伝えた。
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