上 下
8 / 83
中学3年・1学期

6

しおりを挟む
「お~い、はるかさん!」
「あれ、篠崎君?」
「弟は?」
「えっ?あっもしかして、今日朝練の日!?」
「そう。もう、監督めちゃくちゃ怒ってた」
「ちょっと待ってて?電話してみる!」






陽明あきは仕方ないな。



『はい、唯月でございます』
「もしもし、はるかです。おはようございます。あの、陽明は?」
「陽明様なら10分ほど前に出られました」
「そうですか。ありがとうございます」



10分前って。
学校には間に合うけど。
朝練に間に合わないって何やってんのよ。





「朝練、忘れてたまたいだな?」
「だね。全く、昨日から鷹兄の家にいるからな。あ、そだ!あすかに頼もうかな?」
「朝練の時って、いつも……」
「あ、うん。私が叩き起こしてたよ」
「だからじゃないのか?はるかさんがいつも起こしてたから……」
「流石に1人で起きれるようにならないとヤバいでしょ?」









そして、昼休み。
監督に怒られたって。
篠崎くんからそう聞いた。






そして、放課後。





「ごめんね?あすか」
「いいよ。父さんの会社に用事あったし」
「ありがとう」
「はるかちゃん?」
「ん~?何?」
「はるかちゃんさ、まだ鷹兄と『関係』続いてるの?」
「……」




あすかは私と鷹兄のことを知ってる。
何でか知らないけど鷹兄がそう言っていた。





「まぁ、いいけど。妊娠だけは気をつけなよ?」
「大丈夫だよ。鷹兄毎回必ず避妊してるから!」
「はるかちゃん?そういう問題じゃないよ?例え、半分しか血の繋がりがなくても一応兄妹とさそういうことしてるって言えないでしょ?」
「わかってるよ!ねっあすかご飯食べて行く?」
「家に連絡してきてないから今日はやめとくよ!また、今度ね?」
「うん。そうだね、急だしね。あ、あすか!!あのさ、学校に来る前にうちの愚兄を起こしにに寄ってくれない?」
「今日の朝練サボったの?」
「今日、学校についたら篠崎君にそう言われてさ~だからさ、篠崎君に部活の日聞いて、朝練だけでいいから。お願い!」
「……。わかったよ。はるかちゃんの頼みだもんね。いいよ!」
「ありがとう!やっぱりあすかは頼りになるね」
「じゃあ、また明日ね!」



ホント、あすかは優しいよね。
あすか、あんなに早く学校行って何してるんだろう??
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

教え子に手を出した塾講師の話

神谷 愛
恋愛
バイトしている塾に通い始めた女生徒の担任になった私は授業をし、その中で一線を越えてしまう話

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

隠れ御曹司の手加減なしの独占溺愛

冬野まゆ
恋愛
老舗ホテルのブライダル部門で、チーフとして働く二十七歳の香奈恵。ある日、仕事でピンチに陥った彼女は、一日だけ恋人のフリをするという条件で、有能な年上の部下・雅之に助けてもらう。ところが約束の日、香奈恵の前に現れたのは普段の冴えない彼とは似ても似つかない、甘く色気のある極上イケメン! 突如本性を露わにした彼は、なんと自分の両親の前で香奈恵にプロポーズした挙句、あれよあれよと結婚前提の恋人になってしまい――!? 「誰よりも大事にするから、俺と結婚してくれ」恋に不慣れな不器用OLと身分を隠したハイスペック御曹司の、問答無用な下克上ラブ!

処理中です...