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通勤ラッシュ

残り10分-5

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茜の秘部を弄るその手はひたすらに執拗だったが、一貫して優しくもあった。その為最初に持ち合わせていた抵抗心と恐怖心がだんだんと快感に負け薄れていってしまい、ぐずぐずと少しずつ高められた快感を何処にも逃せられず声だけは出すまいとキュッと口を閉じうつむき続けていた。

すっかり下着は湿り気を帯びていて、しっとりと質量を増した生地は相手の指先にも既に伝わっているだろう。茜はそれを思うと恥ずかしさのあまり頭がどうにかなってしまいそうだった。太股の付け根が快感でふるふると震えてしまっていて、どうしたら冷静になれるのかもう何もわからなかった。

特に快感の強い中心部を攻めていた指先がゆっくりと更に奥へと進んでいく。あああ・・そっちは駄目。本当にまずい・・そう思っても為す術もなく微かに太ももがピクリと跳ねただけだった。
男の手は下着の上からちょうど私の穴の部分をするりとなで上げ濡れているのを確認すると、そのまま布の上からトン、トン、とノックをしてきた。お尻の後ろに感じる明らかに男の物をノックのタイミングに合わせ軽く押し付けてくる。そこでの快感はあまり無かったものの、あまりの恥ずかしさと背後に感じる男の物に、薄れていた恐怖が再び膨れ上がってきた。
恐怖に身体がこわばっているのを感じ取ったのか、止まっていた中心部へもう片方の手が伸びてきて敏感な部分をクリクリと小刻みに攻めてくる。前と奥の同時の愛撫に体の奥にジリジリとしびれる快感が腰の奥へと溜まっていく。
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