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通勤ラッシュ

残り10分-4

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胸の刺激にすっかり頭が真っ白になり、気がつくといつの間にか後ろの男の左手はスカートを手繰り上げ太ももの付け根を撫で回していた。右手で右胸を、左手はスカートの中のきわどい部分をなでてきて突然の事態に茜の思考は追いつかずただひたすら羞恥に耐えるしか出来ないでいた。
ふと右胸を弄っていた男の手が止まる。一瞬安堵するも男の手は体のラインに沿ってゆっくりと焦らすように下へ下へと降りていった。
既に手繰り上げられたスカートはコートに隠れて外からは全くわからないが、両足を閉じれないように男の足を差し込まれ後ろから固定され、すっかりはしたない格好になってしまっていた。
逃げるにも逃げられずこの状況では助けも呼べず、どうにかしないとまずいと思っている思考とは裏腹に今まで23年間直接的な刺激を受けたことのなかったこの身体は男の手に弄ばれ簡単に熱を持って火照っていた。

(こんなの・・好きな人とでもないのにありえない・・!!嫌だ、やめてほしい・・!!)
少しでも抵抗しようと力の入らない足を閉じようと、キュッと締めてみる。
その瞬間両手が内ももに伸びてきて下着の上から両手で股間を弄ってきた。全体を手のひらで撫で回しつつもう片方の手で重点的にある一箇所をくるくると撫で上げて攻めてくる。
突然の直接的な刺激に耐えられず、茜は足の力がすっかり抜けて完全に寄りかかる形になってしまった。これでは後ろから抱きしめられているような状態である。
頭ではまずいと思っていても男の手は痴漢のくせに優しく重点的に感度を高めるよう攻めてくるので、怖いと思っていても快感が上回ってしまい真っ白になった頭ではもはや何も考えられずボウっと身を任せてしまっていた。
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